玩具館 (光文社文庫 い 31-5 異形コレクション)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334732127

感想・レビュー・書評

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  •  井上雅彦監修、異形コレクション7冊目にしてようやく満足する。本書「玩具館」全般に良作品多し、竹本健治著『フォア・フォーズの素数』はもちろんなのだが、飯野文彦著『怪魚知音』の猟奇的描写の突き抜け感が半端ない。好きな人にはおすすめ

  • 一番印象に残ったのは竹本賢治の「フォア・フォアーズの素数」。あの数式の発想は純粋に感心しました。他に面白かったのは雨宮町子「来歴不明の古物を買うことへの警め」、村田基「人形の家」、宮部みゆき「オモチャ」です。

  • 同コレクションもこれが20巻目だという。今回のテーマは「玩具」。同一テーマによる書下ろしアンソロジーというこのシリーズ自体が(監修者が序文で触れているように)大きなオモチャ箱に擬えられるのかもしれない……と、箱じゃ収まりきらないから「玩具“館”」なのだったっけ。

    軽妙なタッチのミステリーから悪趣味極まりないグラン・ギニョルまで(ここでの玩具は無論……)、一口に「オモチャ」テーマといっても作品は(いつにもまして)バラエティに富んでいるように思う。まさにオモチャ箱を引っくり返したが如く。

    ところでホラー界での「オモチャ」のトップスター、個人的には「チャイルド・プレイ」のチャッキーだと思うのだが。

  • 「玩具」というのはかなり惹かれたテーマ。実際、おもちゃ箱みたいで非常に楽しかった一冊。
    やっぱり江坂遊は上手い! 「瑠璃色のびー玉」は一番短いけれど、一番気に入った作品。
    怖かった(そして気に入った)のは皆川博子「猫座流星群」、北原尚彦「貯金箱」、安土萌「ぼくのピエロ」。今回は、全体的に気に入った作品が多くて嬉しかった。
    ただし竹本健治「フォア・フォーズの素数」は頭が痛くなったけど(笑)。理数嫌いには拷問。「!」の記号はいったいなんなのだろう?

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