撃つ薔薇: AD2023涼子 (光文社文庫 お 21-10)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334732134

作品紹介・あらすじ

AD2023年、東京は組織犯罪が凶悪を極めていた。警視庁は潜入捜査専門の特殊班を新設、謎の麻薬組織への長期潜入を「涼子」に指令した。巧妙に潜入した彼女を待つ、組織内での殺人、対立組織との抗争、狡猾な罠。敵は、味方は、組織のボスの正体は?そして絶望的状況の彼女を救う愛の行方は!?迫力と哀切の長編ハードボイルド。

感想・レビュー・書評

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  • 昔読んだ本

  • 女性の潜入捜査官「涼子」が活躍する、2023年を舞台にした近未来ハードボイルド。

  • スーパーデカ

  • 大沢って童貞なの?/ なんでこんなに色恋脳のバカ女ばかりを「いい女」として書いているのか理解不能/ まさかコレ読んで喜んでる男とかいないだろうな/ 馬鹿な女が同調して好きそう/ 龍()笑い

  • 美人で何でもできる女主人公、涼子。かっこよく痛快なストーリー。

  • 大沢在昌の本を立て続けに読んでいる。

    たくましくて、敏捷で、度胸があって
    美しい女が 主人公と言うのは、いいねぇ。

    涼子が主人公というから、篠原涼子をイメージしてします。
    ブラックボールという 覚せい剤の組織に 潜入捜査をする
    刑事部捜査第四課特殊班の刑事。

    その組織は、トップが 将軍。
    大佐が 警備。キムが 警備のトップ
    流通 次に佐藤で、元ヤクザ。沛部長。そして ホー課長。
    少佐が 仕入れ。そこに、龍がいる。

    涼子は潜り込んで 上司が ホー課長だった。
    ベトナム人で やさしいオトコだった。
    そして、少しづつステップアップしていく。

    最初の涼子のしゃべりが ちょっとやかましいが
    やっと、行動と伴っていく。
    美人であることが ハンディと言う設定がいいね。

    とにかく、めちゃめちゃ活躍する。
    気持ちがいいほどだ。

    大佐にあい、そして 少佐にあい、将軍に会う。
    その中で、組織の全貌が わかっていくが、
    幹部たちは 次々に殺されていく。
    そして、残ったのは。

    典型的な 内部崩壊。
    そして、涼子は。

    ゲーム感覚の小説 と言うことかな。

    大沢在昌の小説は 次々に人を殺していくが
    それを可能にするのは、死体処理屋がいることだ。
    死体が無ければ 殺人を証明できないという
    現物主義が その根拠にある。

    拳銃に関して 小さいものから大きいものまで、
    とにかく、破壊の方法は 多様である。

  • どうなんだろう?近未来を舞台にして作品を描く時、著者は書きやすいのでは?と時々思ってしまいます。
    環境や装置など自由に現在ないものを書いて使うことができるし。
    ま、それはさておき、本書はサブタイトルでわかるとおり、2023年の近未来。
    東京はますます人種の坩堝化し、混沌としています。
    私はこの「混沌」とした世界を設定しているのが好きなんです。
    階級社会の底辺に蠢き、ギラギラしていても、生きるために生きる!というか、その姿勢に憧れる部分があるからです。
    もちろん甘い考えなのは十分にわかっているんですけどね~。
    ヒロインは刑事部捜査第四課特殊班の刑事。
    アンダーカバー(潜入捜査)をする特別部門なのです。
    これだけで~ひゃ~~かっこいい!でしょ??
    私はフェミニストじゃないけど、それでも、バリバリと男顔負けに仕事をする女性がヒロインな作品を読むのは楽しいし、爽快であります。
    女だからこそできる仕事もありますしね。
    でもね・・・やっぱ女なんですよん。
    女だからこそ、こういう切ない結末にできるのでしょうね~。
    ラストあたりではウルウルもんです。
    それと、事件が落着した最後の部分で、「やるなぁ~大沢さん!」というエピソードがでてきます。
    ヒロインの謎の叔父っていうのが出てくるのですが・・・それがそれが~あの方なんですね~ (* ̄m ̄) ププッ  あ~~しゃべっちゃいたいよ~ん!!
    読んでのお楽しみに!

  • オットの予約本であったが、急な読書欲に本がなくこれを手に取る♪
    大沢さんのってこれまでにも読んでいるので抵抗はない♪
    面白くってさくさく進む。
    そんな都合良く行かんよなぁ・・・と思っていたとおりではあるが・・・・こんな風に円満に終わらせましたか♪と少しの不満とホッとする気持ち。
    『鮫島』さんがこんなところに潜んでいようとは!

  • 西暦2023年、東京は多国籍化・複雑化した組織犯罪が凶悪を極める灼熱の坩堝だった。
    警視庁は対策の切り札に潜入捜査専門の特殊班を新設。
    厳選された捜査員の中でも、最も危険なのが「涼子」だ。
    自分の過去を拒み、美貌を拒む彼女の捜査ぶりは、苛烈で非情だ。
    その過酷さ故二年に限定された勤務期間での、彼女への最終任務の指令は、謎の麻薬組織への長期潜入だった。
    巧妙に潜入した彼女を待つ組織内での殺人、対立組織との激しい抗争。
    さらに狡猾な罠が彼女を狙う!敵は、味方は、組織のボスの正体は?

  • どうして、大沢さんの描く女主人公はこんなにも格好良いのだろう、と思ってしまう、そんな作品。
    単身、組織に潜入した、涼子に対する、彼女を敵とは知らないホーが残した思いや、決して相容れることのない、彼女と龍の関係が切なかった。彼女と彼らはどうか別な出会い方をして欲しかった、そう思った。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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