江戸川乱歩全集 第15巻 三角館の恐怖 (光文社文庫 え 6-8)

著者 :
  • 光文社
3.61
  • (12)
  • (10)
  • (31)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 193
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334736446

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「青銅の魔人」「虎の牙」は少年探偵団シリーズ。
    しかし、乱歩のこういう…雰囲気ある導入部の上手さは本当にすごいな…。

    「断崖」「三角館の恐怖」は、上記に比べれば大人の読者向け。
    乱歩のああいうイラスト付きトリック、いつも思うんだが意味あるようなないような気がする…。どうなんだろうな…。

    宮部みゆき先生の解説からの、乱歩が優しい人だったっての、なんだろう…。
    宮部先生だからそう感じるのでは…みたいな部分があったのは…なんでなんだろうな…??????
    ミステリ作家同士、なんか共鳴するんか…????

  • 『青銅の魔人』と『虎の牙』は少年探偵団もの。
    相変わらず「えっ?」ってなる展開もあるけど、冒険活劇ものとしては面白い。

    『断崖』は短いながらも結構好き。乱歩のかく悪女は魅力的で良い。

    『三角館の恐怖』は大人向けの本格モノといった感じ。
    乱歩らしさもありながら推理の部分もちゃんとしてて面白かった。

  • 青銅の魔人
    少年探偵団の敵は、二十面相しかいないのでしょうか?

    パターンなんだけど、乱歩自身が、けっこうこのパターンを楽しんでいるような気もします。

    虎の牙
    うーむ。犯人は、熱狂的な阪神ファンと見た……。
    違いました……。

    犯人は、はじめからわかっているので、少年探偵団ものっていうのは、推理小説ではなくて、冒険小説ですね。

    と、知っている人にとっは、言わずもがなのことを……。
    いや、わたしは、はじめて読むから。

    断崖
    こういう、短編は、好きですねぇ。
    それから、乱歩の書くこういう悪女も、けっこう好きです。まぁ、間違っても、わたしと関わりになるタイプではないけれど。
    というか、物語の中だけで生きている女って感じがするから、いいのかも。

    だれか、自分よりかしこい人間が出てきて、その「運命の人」が、自分の悪事を止めてくれるのを待っている感じがあります。

    これは、「黒蜥蜴」にも通じるものがある。

    三角館の恐怖
    推理小説好きの人は、奇抜なトリックを、「面白い!」と感じられる人なんだと思います。
    ある意味、大人だ…。

    実は、わたしはというと、奇抜なトリックには、ひかれないのです。というか、イマイチ、ちゃんとした推理ものだと、なにが書いてあるのか理解できないときもあるという……。

  • 何回読んでもいい。

  • 見返し
    収録作品
    青銅の魔人
    虎の牙
    断崖
    三角館の恐怖

  • 2009/
    2009/

    青銅の魔人. 虎の牙. 断崖. 三角館の恐怖. 私と乱歩 宮部みゆき著.

  • 『青銅の魔人』
    銀座に現れた青銅の魔人。警察官や住人の追跡を受けるが消えてしまう。銀座の時計店で大量の懐中時計を奪った青銅の魔人。時計台の時計も盗難される。手塚昌一君が出会った青銅の魔人。手塚氏の所有する「皇帝の夜光時計」の盗難予告。明智小五郎に相談する手塚氏。戦争から復員したばかりの手塚氏。夜光時計の盗難。戦災孤児たちを集めて結成された少年探偵団のチンピラ別動隊の追跡。小林少年の追跡から煙突の上に追い詰められた魔人。警官隊の銃撃により落下破壊されてしまう。現場の混乱の中で何者かに誘拐された小林少年。魔人の手下の道化師。青銅の魔人にされた小林少年と昌一くん、妹の雪子ちゃん。脱出しようとして水攻めにあう小林少年たち。手塚氏を襲い誘拐した魔人。二日間行方不明だった明智小五郎の登場。手塚氏の屋敷の庭の古井戸に隠された通路。手塚氏の救出。明智小五郎の推理。

    『虎の牙』
    天野勇一君が入っている野球チームの試合の後にグラウンドに現れた魔法博士。手品でみんなを虜にして自分の屋敷に招待する。夜中に勇一君が目撃した消える兎。小林少年と魔法博士の屋敷に遊びにいく勇一君。魔法博士の不思議な世界。魔法博士の手品で消えた勇一君。魔法博士を追う小林少年と警官隊の前から消えた神社の狛犬。少年探偵団の花田くん、石川くん、田村くんの捜査。虎に脅され背中にのる花田くん。魔法博士の屋敷で勇一君と再開した花田くん。しかし薬を飲まされ気を失い警官隊と屋敷に戻るとそこはもぬけの殻に。自分をバカにする紙芝居をやっていた老人を尾行する小林少年。とらわれた小林少年。魔法博士のオレンジエードをのみ眠ってしまう小林少年が気が付く屋敷の秘密。警官隊化けた魔法博士に誘拐された明智小五郎。偽の明智小五郎。明智小五郎と魔法博士の対決。密室から消えた魔法博士を追う明智小五郎。明智夫人・文代さんに迫る魔法博士。

    『断崖』
    断崖で抱き合う男女。女の元夫の殺人事件の秘密。女を殺そうとたくらんだ元夫の最期と現在の愛人の関係。再び命をねらわれた女の秘密。

    『三角館の恐怖』

     2009年8月10日初読

  • 装丁が好きです。このシリーズ。

  • 『三角館の恐怖』もいいですが、俺はやはり子どもの頃読んだ『青銅の魔人』がよろしゅうございます。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

江戸川乱歩の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×