アリア系銀河鉄道 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (409ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334736613

感想・レビュー・書評

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  • 言語と密室のコンポジション
    メフィスト 1998年12月

    ノアの隣
    メフィスト 1999年5月

    探偵の匣
    メフィスト 1999年9月

    アリア系銀河鉄道
    メフィスト 2000年5月

    解説 佳多山大地
    不思議の国の宇佐見博士
    講談社「アリア系銀河鉄道」 2000年10月

    解説 二階堂黎人
    ロマンの翼で羽ばたく男 柄刀一
    講談社「アリア系銀河鉄道」 2000年10月

    解説 福井健太
    「探偵の匣」を広げるために
    講談社「アリア系銀河鉄道」 2000年10月

    解説 巽昌章
    掌の宇宙
    講談社「アリア系銀河鉄道」 2000年10月

    アリスのドア Bonus Track
    講談社「アリア系銀河鉄道」 2000年10月

    あとがき/プラス文庫版あとがき

    文庫版解説 太田忠司

  • 以前別の作品(ifの、、、)を読んで残念な気持ちになったので全く期待してなかったこの作者さん。
    しかしこの作品、なんて着眼点!ミステリでありSFであり、ファンタジーであり感激と驚きの連続。何度も裏切られたー!
    最後あとがき読んで知らされる真実に自分の読解力が悲しい。しばらくしてからまた読もう。

  • 前から読みたいなーって思っててようやく手に入れて読んだ本。一番最初の話は正直「こういうオチかぁ…」とちょっとがっかりしたものの、「探偵の匣」で「これは面白い!」となり表題作である「アリア系銀河鉄道」での結末に嬉しくなった。本格ミステリにしては扱うテーマが幻想的で空想的だけれども、その根底にあるのは間違いなく本格ミステリの熱さ。これの次作も買ってあるので今から読むのが楽しみ。 この人の作品は御倉瞬介シリーズは読んでいたものの他は殆ど読めてないのでこれからどんどん読んでいきたい。

  • 奇蹟のファンタジー。特に「ノアの隣」は神話をベースにした壮大な奇蹟を目の当たりにできる。ただ、表題作のオチがよく理解出来ていない。柄刀作品は初だったが、次も何か読みたいと思った。

  • 広大な言葉遊びとおかしな異世界に彩られたミステリ短編集。
    探偵役は「三月ウサギ」もとい三月宇佐見な宇佐見護博士です。
    表紙がおもいっきりSFなんですが、確かにSFですね。

    地の文の表現が現実になるバベルの塔、ノアの方舟と進化論、銀河鉄道と毒殺事件。
    もはや何が何だかという感もあるわけですが、面白く読めました。
    本当に、この作者は普段何を考えているのか不思議です。

  • 2011/1/27 Amazonより届く。
    2012/3/14~3/16

    三月宇佐見のお茶の会シリーズの第一弾短編集。「言語と密室のコンポジション」、「ノアの隣」、「探偵の匣」、「アリア系銀河鉄道」の四編とおまけの「アリスのドア」、さらには豪華解説。ルイス・キャロルのアリスシリーズや宮澤賢治の銀河鉄道をモチーフにしながらのファンタジーあふれるミステリ。あまり他に例を見ない作風。個人的には「言語と~」が気に入った。

  • 特殊な時空で生じる不可思議な事象を解き明かすストーリー。
    こういう発想面白い! 楽しめました。

  • 現実での推理ではなく、どこか別の場所での推理。
    『どこか』は、ファンタジーな場所だったり、聖書の世界だったり…。
    それ故に出来るトリックと、出てこられる人達。
    ものすごく頭が混乱してました。

    トリックといい推理といい、最後に想像力を使って考えれば
    非常に納得できるのもがあります。
    が、難しすぎるといいますか、常識で凝り固まっているから
    まったく想像できないといいましょうか…。
    もう、読むだけにしておいた方がいいと思います。

  • 以前の私なら絶対手をつけなかっただろうなあ。やたら難解だという先入観を抱かされた一冊。いや、もちろん難解(特に理数系苦手だと)なんだけど、それを補って余りあるほどの読み応えも言わずもがな。
    「言語と密室のコンポジション」が非常に面白い。とんでもない世界観における、とんでもない、でも厳密な論理に感動。うわー、これはほんっとうに凄いよ。あとは「探偵の匣」も、この作品集の中においてはオーソドックスめだけど、好きだな。「アリスのドア」もパズル的で面白いし。そしてどの作品も随所に潜む遊び心があって、くすりと笑えたり。

  • アリスと銀河鉄道とミステリって、すてきすぎる組み合わせ!

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著者プロフィール

1959年、北海道生まれ。1994年に「密室の矢」が読者投稿アンソロジー『本格推理3』(光文社文庫、鮎川哲也・編)に採用され、以降も「逆密室の夕べ」と「ケンタウロスの殺人」の投稿作品が採用された。98年、長編「3000年の密室」で作家デビュー。代表作は「時を巡る肖像」「密室キングダム」。日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブの各会員。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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