江戸川乱歩全集 第5巻 押絵と旅する男 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334738204

感想・レビュー・書評

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  • 「蟲」が読みたくて購入。
    乱歩は結構昔に探偵団シリーズ以外全部読んでるんだけど、最近観た「乱歩地獄」の「蟲」があまりにもよかったので再読。

    短編だとやっぱり「押絵~」が一番好きかな。

    他に「蜘蛛男」「盲獣」収録。

    この文庫全集、表紙がかっこいい。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA70377266

  • 蜘蛛男でも犯人はわかり易かった…
    やっぱり人の五感的な部分で気持ち悪さを出してくるのが好きなのかな。そこが乱歩の好きなところでもある。

  • 蜘蛛男を楽しみに読んだら、最後の盲獣に全部持っていかれました。
    こういう話を思いつく乱歩は、本当に狂ってます(褒め言葉)。

    読んでいて気持ちのいい話ではないのに、なんとなくクセになる。エログロナンセンスを体現したような作品で非常に面白かった。
    光文社文庫の全集の魅力でもある、乱歩自身による解説。ここでも全集に入れたくなかったとか、作者すら吐き気を催したから文章かえたとか、「作者がそれ言っちゃうんだ!」と思うことを赤裸々に書いてくれて、それがまた楽しいんですよね。

    人に勧められるか、と言われると難しいですが、エログロの中にある描写の美しさは、読んでいてくどく感じないので、私は大好きです。

    次巻も楽しみ。

  • 表題作の「押絵と旅する男」はこ…こんなに短編だったってけ…???と動揺。良くも悪くもTHE乱歩な作品だよな…。むしろなんか…この後に続く作品群に比べたら薄味さな押絵と旅する男…???
    「蟲」正しく犯罪小説。美しい死体を愛撫する怪人の悪夢。
    「蜘蛛男」乱歩長編あるある、困ったときの明智小五郎オチ。しかしタイトルが出オチ感あるけど、これはあんま関係ないんだな…。やっぱりトルソー好きだったんかな、乱歩…。
    「盲獣」名探偵も警察も使い物にならない、自分の欲望のまま好き勝手に往生した盲目の猟奇快楽殺人犯を主人公に据えた作品…。

  • 表題作だけ青空文庫で

  • 押絵、蟲は以前読んだので蜘蛛男、盲獣がはじめてでした。蜘蛛男も盲獣も、展開が似ているので、、なんか犯人は殺人を芸術にしたがるし。バラバラにして見せるのが好きすぎてアレでしたが、別々の時期に読めばきっと気にならないのかな?
    押絵と旅する男が一番好き。情景が目に浮かぶし不気味でとてもいいですよね。

  • 2016.11.12「かりよん読書会」課題本。

  • なぜ生まれてもいない明治の時代にノスタルジーを感じるのだろう。洗練された明治時代を感じさせる文章の中に、2次元に入り込んだ兄の話をする老人。2次元に入り込むとはパソコン、ゲームが生まれる前からあった発想なのかもしれないが現代で読むと非常にアンマッチに感じ、面白い。
    老人はiPadを取り出し、兄とSkypeでテレビ通話している。そんな現代が頭をよぎっていた。
    短編ではなく、もっと長く江戸川乱歩の世界を感じたいと思った。

  • 盲獣が凄すぎた。逃げ惑う美女に呼応するように、肌が蠢き、乳汁が吹き出す情景描写…想像が頭にはりついて離れない。
    正直初めの蘭子と真珠夫人の描写がくどく、後になるにつれて描写が短くなっていたのが尻すぼみ感がして残念だった。しかしそれを覆い隠すほどのエログロの衝撃性。

    他人に全くおすすめできないタイプの名作。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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