ソウルケイジ (光文社文庫 ほ 4-3)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 799
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334746681

感想・レビュー・書評

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  • 誉田哲也3作目。
    またしても、素直に面白い。

    謎解き要素というか、捜査が進むにつれ明らかになる真実が、その予想を裏切って二転三転するストーリーはもちろん面白いけど、クセのある豊かなキャラクター達が作品を更に面白くしている。

    刑事ものでも、重すぎないのが良いところ。サラリと楽しめる。
    けど、今回は、高岡が自分の手首をアレするシーンでは、さすがに痛々しいというか心臓がぎゅーっとなりました。力が入った。

    あと、今回は玲子が毛嫌いする日下の、人間らしいというか、父として旦那としての素の部分が垣間見えて、最後すこしほっこりしました。

  • 目を覆いたくなるような描写があった。
    怖すぎてじっくりは読めなかった。想像すると、なんでもない自分の体が痛み出すような気持ちにさえなった。それほどの文章だった。

    性的な虐待のような描写は相変わらず苦手。
    世の中にこんなことをしたり言ったりする人がいるのか、出会ったことがない私は想像の域を出ない。

    父性、というのはここまで強いものだろうか。自分の周りでは父親より母親が子供に強く関わっている人が多くて、子供のためにここまで犠牲を払える人がいるのだろうか。トリックはすごい、思い付かないようなものだった。紅生姜、という表現がとても印象的だった。

    姫川玲子シリーズといえば、竹内結子さんのドラマ。彼女の演技も声もスタイルも全て素晴らしかったなと思い出した。私の中では姫川玲子は竹内結子さんのまま、ドラマを見返したいと思った。

  • ドラマでこのシリーズ知ったクチです。
    ですので、登場人物が、竹内結子さん始めとするドラマのキャストで脳内補完されながら読みました。
    犯人は、キャバクラでの血液型の話で、何となく分かってしまい、後半は答え合わせしてるような感じで読んでました。
    耕介が、グルでなくて良かったと思うのと、フィクションですが彼の今後の人生が幸多いものでありますようにと思ってしまうのは、私も子を持つ父親だからなのかな?と考えてしまいました。

  • 前作が衝撃すぎて、他の長編作品を読めない状態になってしまい、期間を置いてから大事に読もうと思っていたこの2作目を早くも読んだ。哀しみが詰まっている、と読みながら思った。容疑者Xの献身を思い出した。今作で、日下を好きになった。ちょくちょくセクハラじみた描写があり気になるが、何年も前の作品なので、それは仕方ないか〜

  • 姫川玲子シリーズ第2弾を読みました。
    警視庁捜査一課の刑事達が事件の捜査を進める場面の描写は、のめり込みまますね。
    佳境に入るにつれて驚くべき事実が次々と浮かび上がりまして、ラストまでビックリです。

  • ★★★
    今月7冊目
    姫川2作目。
    んー、これはさほど盛り上がらず

  • やっぱり面白い…。。
    姫川玲子シリーズ良い!!
    今作はそこまで華やかさのある話では無いものの、父性をテーマにして、感情を揺さぶられるような話になってました。
    前作とは打って変わって姫川と日下がスポットに当たり、それぞれの対比がよく出ていました。
    子を思う気持ち、同じ境遇にある子の気持ち、それぞれが入り乱れて、かなり面白い読書体験ができました。

  • 夫の友人からお借りしました。

    姫川玲子シリーズとは知らずに読み始めたので、玲子が出てきたときにはあっ!と声が出てしまいました。竹内さ~ん(涙)

    ものすごいどんでん返しがあるとかではないですけど、練られたストーリー展開は読みごたえもあり(グロい描写もあるけれど)一気読み必須です。
    テーマもね、凄惨ともいえる殺人事件を舞台としながらもキーワードは「父性」。
    ジーンとくる場面もあったりして、警察小説ではあるけれど人間描写がよかったな。

  • 父性と言ってしまうのは単純だけど、誰かのために何かを成し遂げることができるのはすごいな。

  • 誉田哲也さん、姫川シリーズ2作目。
    今回の作品もドラマで収録されていたようだが全く覚えていない。
    「ソウルケイジ」ってなにかと調べてみたらアイルランドの童話らしい。そこに物語がリンクしていたかはその童話を知らないためわからない。作者はその童話に何かを絡ませてこのタイトルをつけたのだろうか?自分にはわからないし、本作品を読んでもピンとこなかった。

    前作「ストロベリーナイト」もそうだったが、今作品も警察小説の王道のような作品。張られていた伏線は途中で予想がついてしまう。
    ただ面白いのは姫川の捜査一課内のライバル達、前作は勝股(ガンテツ)、今作は日下。二人のキャラがあるためこの2作は2作を通じて生きてくると感じる。姫川も含め捜査一課の警部補達のキャラが三者三様で面白い。

    今作品の方が事件の奥深さを感じ、境遇の理不尽さや生い立ちやその意味も読み取れて面白く感じた。ただかなり予想通りの展開と結末になってしまった。

    姫川シリーズ、また機会があれば読んでみようと思う。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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