ガーディアン (光文社文庫 い 35-7)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334747749

感想・レビュー・書評

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  • 読書完了日2012年07月15日。

  • 連作中篇二作。
    特殊設定もの。不思議な力に守られている主人公、それは亡くなった父親によるもの……みたいなあらすじからすると、なんだか感動ものっぽい雰囲気がしますが。この能力が意外に怖い。

  • 父親が亡くなってから、少女には不思議な能力が備わるようになった。少女に対する危険はすべて、父親の守護霊「ガーディアン」が守ってくれる。少女は守られながら成長し、大人になった。そして彼女はその能力がゆえにある事件に巻き込まれることに。

    勅使河原冴の章と、その娘の栗原円の章からなる物語。人がたくさん死ぬのがアレだけど、銀行強盗と栗原円が出会う後半の章が、おもしろい!

  • ガーディアン―守護神。死んだ父が目に見えない守護神となって、娘に降りかかる危険や害悪を返り討ちにしてくれる。
    そんなガーディアンをめぐって、人力を超えた力を目の当たりにした人間はどのような行動をとるのか―。

    二章に分かれる物語。前半はサスペンスじみていて話の展開が気になってどんどん読み進める感じ。後半はガーディアンに守られている少女と強盗の頭脳戦といったところ。

    空いた時間に読むには最適!
    ただ再読はないかな、、、。

  • 自分に危険が及ぶとバリアとなったり、相手を攻撃したりするガーディアン(守護者)をもつ女性のミステリ。
    面白かった。

    一話目は、自分に悪意をもってるとは思えない同僚が亡くなり、ガーディアンがなぜ発動したのかを解く話。
    二話目は、銀行強盗に人質にされた状況で、ガーディアンの使い方が中心の話。
    一話目のほうは、ちゃんと謎解きがあって面白かった。
    二話目は緊張感はあるが、人質という設定や意味もなく人が死ぬのは好きになれない。

  • おもしろかった。

    でも、主人公の娘にガーディアンが移行するのは
    納得いかない。代々伝わっていくシステム?

  • ガーディアン=守護するものをもつ女性のお話。
    彼女に害を及ぼすものの悪意と危険度の度合いで、発動される力は変わる。
    正体は幼い頃に死んだ父親なのか?

    推理要素もあり、おもしろかった。

  • 石持 浅海のSFミステリィ。


    幼時に父を亡くした勅使河原冴は、ずっと不思議な力に護られていた。
    冴が「ガーディアン」と呼ぶその力は、彼女の危険を回避するためだけに発動する。
    突発的な事故ならバリアーとして。
    悪意を持った攻撃にはより激しく。
    では、彼女に殺意を抱いた相手には?
    きっと、誰かに勧めたくなる。


    現実にはあり得ないSF設定だけど面白くまとまっている。
    自分は読んだ感想として最後まで怖いチカラなのではなく
    優しさを感じた。
    もし本当にこんなのがあったら自分はどうそのチカラと接すれば
    よいのだろう。まわりにこんな人がいたなら?

    自分のあり方を考えさせられた作品。

  • 前半4点、後半3点で、結果3点。

    前半はいつもの石持節でばりばりがつんと読み進んだ。
    ところが後半、驚きのトーンダウン。

    悩まず自分の絶対的な安全を受け入れる主人公、
    いやいやでも、目の前で人が死んだらもうちょっと悩もうよ、傷つくでしょう?
    主人公のいきなりの能面人非人なリアクションに、一気に幻滅。
    ものすごい斜め読みで読了。すいません!

  • 「もっと評価されてもいいと思う作家、現在第一位」の石持浅海さんですw

    幼時に父を亡くした勅使河原冴は、ずっと不思議な力に護られていた。冴が「ガーディアン」と呼ぶその力は、彼女の危険を回避するためだけに発動する。突発的な事故ならバリアーとして。悪意を持った攻撃にはより激しく。では、彼女に殺意を抱いた相手には?

    アマゾンの解説もさらり、としてますね。
    相変わらずSFとミステリのいいバランス。変わった世界観をすっと読み込ませるのに長けた作家さんだと思う。

    今回は2つの章仕立て。ネタバレになるので詳しくは避けますが、もうちょっと2つ目の章で前章との兼ね合いが欲しかった。まったく別の話として雰囲気すらちょっと違って来てたから違和感が・・・
    まあまったく別に書かれたものらしいのでしょうがないけどね。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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