プラ・バロック (光文社文庫 ゆ 5-1)

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 1419
感想 : 190
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334749224

感想・レビュー・書評

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  • 女性が主人公のハードボイルド!これがなかなか!引き込まれました。
    これは才能ある作家!
    硬質な世界、底なしの悪との対峙、柔らかな子供。
    続いて読みます。面白かった!

  • 作中に降り続く雨のようにしとしとと濡れそぼり歩くような冷静さと沈着…何か熱気を抑えているような文章なのにその吸引力の凄まじさは感嘆に値します。伏線を上手く広げられてない所もありますが、一気に読ませるだけの文章であり物語に仕上げています。作者の次の作品も読んでみたくなる。そんな作品です。

  • 登場人物の名前がカタカナっていうのがなんとなく馴染めなくて読み始めは苦労した。
    話自体はおもしろかったけど、アバター世界のこととかがなんだか合わなかった。

  • 他の作家と一線を画すちょっと風変わりな雰囲気をちりばめながら、事件を描いていて、その事件も記憶に残る変わったもの。面白い

  • 2作目を先に読んでしまって、順番が逆になったけど、こっちの方が良かったように思う。

    絶賛ってほどじゃないと思うけど、悪くないです。
    2作目の時にも書いたけど、誉田哲也っぽいんだけど、誉田哲也ほどグロくない

  • ハードボイルドな雰囲気は良い。特に廃墟、雨、雑踏とくれば「ブレードランナー」を彷彿とさせてくれて懐かしい。作者もきっと意識してるんだろう。

    SNS他を使った電脳空間でのやりとりはちょっと稚拙かな。怖さがあんまし伝わらない上に、とってつけた感のあるところが残念。ここの部分に犯人探しと意外な人物たちの関わり的なキモがあるんだけどなぁ。

    クライマックスにかけてスピード感は増すものの、ちょっとダレるとこも残念。まぁ良い意味にも悪い意味にも本家ブレードランナー味は増していくんだけど

    シリーズ化しているみたいだが、おいかけるかどうかはちょい保留

  • 文体が安定すればもっと好き。

  • 冷凍コンテナから14体の冷死体が発見され、それを女刑事クロハが追っていくという強烈な出だしでしたが、場所が架空の都市で、時代も現在か近未来か曖昧な感じです。起きた事件も突飛ですし、各キャラクター名がカタカナなど、全体的にリアリティーがなく、何か掴みにくい印象でした。題材が魅力的ですし、テンポも良く読み易かっただけに残念です。

  • 3+ 

    さあこれからと本を開き読み始めるとき、文字の大きさのせいか、余裕のある行間のせいか、アハハ、アハハと沢山目に飛び込んできて何かの冗談かと思ったが、よく見たらいくつかの“アゲハ”を空目していたのだと気付く。そんな人名カタカナ表記やクセのある文体、女主人公の射撃の名手設定あたりがちょっぴりSFチックな雰囲気を醸し出しているが、基本的には主人公が女性刑事である場合によく描かれる諸々を盛り込んだ警察小説。それこそTVの刑事ドラマで観たことがあるようなないような場面がいくつも盛り込まれるのはご愛嬌か。かなり漫画的展開だなとは思いつつも、さほど期待していなかった分そこそこ面白く感じた。所々に差し挟まれる雨の描写に味がある。

  • 電車読み用の本が切れてしまったので、ブックオフの105円コーナーで捕獲。あらすじに惹かれて購入したのだが、期待を裏切らない内容ではあった。(多分)貼った伏線の解き忘れや、意外性のなさ等はあるが、統一された雰囲気のなかで進んでいく物語は飽きさせない。WEB上での犯罪小説、警察小説としてもよく描かれている。主人公の過去のすべてを明らかにしないのも心憎い。
    ただラストの、登場人物の説明なしの不死身性はどうだろうか。

    次作も読んでみます。

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