- Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334751227
感想・レビュー・書評
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いい感じにラリってる。
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コクトーのデッサンが豊富に掲載されていて素敵。
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アンファン・テリーブル。
萩尾望都さんの漫画を読む前に原作を、と思って。
思った以上に過激だった。 -
物語の進むペースが速くて、あっという間に終わってしまう作品だった。
阿片中毒の中書かれた作品という影響もあってなのか、終始ふわふわとした感覚がした。 -
エリザベートとポールの姉弟2人だけで暮らす世界が、ダルジュロスという美しい少年との出会いで崩壊して行く物語……だけれど、物語のほとんどは子供でも少年でもない。「アダルトチルドレン」的な感じ。
冒頭の雪遊びのシーンは物凄く美しく描かれていて、ここの余韻だけで読み通すこともできると思う。でも、エリザベートとポールが二人だけの世界に引き籠もっていく過程は正直言ってあまり面白くないんだなぁ。コクトーの意図とは反対に、現在では2人の行動にある程度の理解が及んでしまうために、リアルを絵空事のように描いているように読めてしまう。
逆に、絵空事を絵空事として描いている序盤と終盤は相当面白い。最後の終わりかたは小説的には史上屈指の幻想性がある。コクトーの詩人性が小説の形で最大限に発揮された作品……だから、小説性は発揮されていないと思う。 -
子供部屋から立ちのぼる狂気。
狂ってる。誰一人まともじゃない。
子供だからというにはちょっと邪気がありすぎる。
子供らしい可愛さもなく、純粋さ故の美しさもなく、一途さからの切なさもなく。
集団心理ってのはこういう風に渦巻いて黒くなっていくのかな、と思った。
欲望はいつだって甘美ね。
そこらへんも含めて、言い方は悪いけれどジ○ンキーの文章だなと思わずにいられなかった。 -
弟がいるので、エリザベートの気持ちがすごくわかる。そして、ポールがエリザベートを罵ったり、侮辱した時にすごく苛々しました。感情移入が完全にエリザベートに・・・
弟の成長する恐怖と、姉のプライドと小さな時に感じていた支配欲をもう一度と、渇望する気持ち。
激しすぎる姉弟愛はちょっと分かりませんが、その本質はすごく共感してしまいました。 -
恐ろしさを忘れてしまった。