- Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334751449
感想・レビュー・書評
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SFの傑作、アメリカで1952年に刊行されたものとは思われない。
一種、観念的ではある。
多数の巨大な円盤状の宇宙船が、世界各国の大都市上空に出現、異星人達は、人類を進化させ、地球上から争いは、なくなり、進化を始めていく。
果たして、人類は、どう進化していくのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
進化の可能性を考える、ロマンのあるSF
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名著とは色褪せないもの。
ラストの「幼年期の終り」の情景は、なぜか名絵本「もこもこもこ」を連想した。 -
3.3
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SF寄りのアニメや映画が好みであったら抑えておきたい名作、今読んでもとても面白かった。ブッ飛んだ壮大な物語の中にも人情味があってホロリとくる。
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オーバーロードと呼ばれる異星人によってもたらされた地球の平和。オーバーロードたちは何が目的なのか…
いろんな人の目線で話が進んでいって、それも丁寧に説明とかされないから、その話の進み方に慣れない最初の頃は戸惑いが大きかった。話も地球人対エイリアンの宇宙戦争的なものもなく、圧倒的な力のオーバーロードたちを受け入れる地球人、そして地球は平和へ…みたいな話の展開で、すごく落ち着いた感じで話が進むので、今までにないタイプの小説だ…と思った。
舞台は平和な地球でユートピアなはずなのに、どうしても居心地の悪い雰囲気をずーっと感じてた。ラストを読んで「やっぱりディストピアじゃん!」と恐ろしくなった。でもあの新人類からしたらディストピアとかなんとかとか関係ないのかな?子どもを諦めなきゃならない親からしたら耐えられないディストピアだけど。
平和ってなんなの?世界の在り方は?とか、自分でも答えに出ない問いを考えさせてくれたいい本だった。
読む時間を意識的に作って一気読みできたので、そこも満足。 -
1953年に書いた小説とは思えない程未来を見通しているし、3部通しての緊張感が凄い伝わる。
哲学的な要素も含んでおり、考えさせられる点が多い。
何もかもが行き届いて能動的な娯楽を怠惰に受けてる姿は今にも通用する。 -
4.02/2138
『地球上空に、突如として現れた巨大な宇宙船。オーヴァーロード(最高君主)と呼ばれる異星人は姿を見せることなく人類を統治し、平和で理想的な社会をもたらした。彼らの真の目的はなにか? 異星人との遭遇によって新たな道を歩み始める人類の姿を哲学的に描いた傑作SF。』(「光文社」サイトより▽)
https://www.kotensinyaku.jp/books/book44/
第一部 地球とオーヴァーロードたち
(冒頭)
『ヘレナ・リャホフは、発射基地に向かう飛行機に乗りこむ前に、いつも同じ儀式をする。そういった習慣を持つ宇宙飛行士はヘレナ一人ではないが、それを話題にする者はあまりいない。』
原書名:『Childhood's End』
著者:アーサー・C・クラーク (Arthur C. Clarke)
訳者:池田 真紀子
出版社 : 光文社
文庫 : 452ページ
ISBN : 9784334751449
メモ:
・100分de名著(96)「アーサー・C・クラーク」スペシャル 2020年3月
・松岡正剛の千夜千冊 0428夜
・死ぬまでに読むべき小説1000冊(The Guardian)「Guardian's 1000 novels everyone must read」 -
だいぶ前のを再記録。好きなSFって言われたら絶対これあげる。
「ああ…幼年期の終わり…」となった