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- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334752446
感想・レビュー・書評
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「徳は教えられるか」、それ以前に「徳とはそもそも何か」という問いに導かれて、
それらの問いに答えることはできるのか、そのような問いにどうすれば多少なりとも答えられるか、という方法の問題にも話題がおよぶ。
想起説、仮設の方法、行動における正しい思わく、など、色々な話題が出て来て面白かった。
また、岩波版の先行訳と比べると、ソクラテスのモノローグとして対話篇を読むのではなく、ソクラテスが相手に合わせて話題や議論の進行に彩をつけている部分にまで注意をはらう近年の研究成果をふまえて、解説や訳文が作られている。
そのため、先行訳とは読んだ時の印象が思った以上に変わったことに驚いた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
知識は縛られていなければならない。このソクラテスの、あるいはプラトンの指摘は現代においても重要だ。
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読みやすい。