水の精(ウンディーネ) (光文社古典新訳文庫)

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著者 : フケー
制作 : 識名 章喜 
  • 光文社 (2016年7月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334753344

水の精(ウンディーネ) (光文社古典新訳文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 1811年刊行。騎士物語と異種婚姻譚が混ざったもので、精霊が人間に愛されると魂を得るという設定や、婚姻の誓いを裏切ると、死に値するという点で話しが展開し、人間の娘の嫉妬がからむ。全体として、貴族的で悲劇的なロマンスで、後世に大きな影響を与えた。アンデルセンの人魚姫もこれに影響をうけているし、ジョージ・マクドナルドなど、ファンタジー小説の草分けの作家もこの作品をリスペクトしている。『若草物語』の登場人物の一人がほしがっているのもこの作者の本だそうだ。

    作者の祖先はフランスのノルマンディー地方の貴族だったけど、プロテスタントに改宗して、ドイツに移ったそうである。物語は中世なので、カトリックの神父がでてくる。作者じしんの結ばれなかった恋愛が反映されていて、私小説的な側面もあるのだそう。フケーは三回結婚しているが、どれもうまくいかなかった。三番目の妻は作者を「飲んだくれのブタ」よばわりして、公然と愛人を出入りさせていた。フケーは一時期、流行作家としてもてはやされたそうだが、晩年は騎士道小説は時代おくれとされて、失意のなかで死亡した。ただ、この作品だけは世界文学のなかで重要な位置をしめて、なんども芝居やオペラにされているそうです。

  • 水の精霊が愛を知り魂を得、愛を失って愛する男に死を与えるまで。
    人間の複雑な身勝手さと魂を持たない精霊の率直さの対比が際立っていました。

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