おさがしの本は (光文社文庫 か 53-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334763220

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと退屈しました。
    何が物足りないのかわかりませんが、もういいやと思って放置してしまいました。
    また読むことあるかなぁ?

  • 2019年6月28日購入。

  • 市立図書館のレファレンス担当の隆彦が、少しの情報でその本を探すのだが、図書館の存続危機や市の情勢なども絡む。ポップな内容でなく堅い感じ。しかし、こんな親切な図書館はある?ってか、私の行く市立図書館で訊ねると、ネットの内容まんまの薄い、陳腐な反応しかもらえませんが…

  • 和久山隆彦は図書館のレファレンス・カウンターで利用者の依頼で

  • 和久山隆彦の職場は図書館のレファレンス・カウンター。
    利用者の依頼で本を探し出すのが仕事だ。
    だが、行政や利用者への不満から、無力感に苛まれる日々を送っていた。
    ある日、財政難による図書館廃止が噂され、和久山の心に仕事への情熱が再びわき上がってくる…。
    様々な本を探索するうちに、その豊かな世界に改めて気づいた青年が再生していく連作短編集。

  • 図書館の話かと思いきや、図書館の存続まで発展して行く。
    ライバルの関係が読後感を良くしている。

  • 主人公の図書館員がとても堅苦しい人物で、この人と一冊を共にするのはいやだなぁと思いながらも読み進めると、いつのまにか主人公のことが苦手ではなくなり、むしろ応援したくなっていました。レファレンス・カウンターにやってくる利用者の「おさがしの本」を探す過程が、ミステリーを読んでいるみたいでした。

  • 図書館のレファレンスカウンターのお話。司書さんにもおすすめ!

  • 本大好き!
    図書館という場所も、大好き!
    その影響で、子供たちも小さい時から 本好きになり、大学院の時には京都の吉田本町にある大学の図書館に指定席(?)がある(笑)位の本好きなった。

    作者 門井慶喜氏もきっと、本好きなのであろう。
    本の内容だけでなく、それに付属する系列の本を紹介している所、調べるだけでも大変であったと想像する。

    この本は、5話から構成されているのだが、最終的にN市の財政難から、図書館を存続できるかどうかに、市の図書館員のレファレンス・カウンターの和久山孝彦に、その役が、回ってくる。

    あなたは、本が好きですか?
    図書館は必要だと思いますか?
    それは、どうして必要なのでしょうか?
    答える事が、出来ますか?

    その答えが、この本の「最後の仕事」の所で、あなたの思っている所の気持ちを、主人公が代弁してくれています。

    最初の「シンリン太郎」の本を調べることについて、即、本好きのあなたなら、「森 林太郎」と、頭に描くはず。
    私もそうでしたが、この最初にして、レファレンスの奥が、深い事に気付きます。

    人間の子供が、最初に発する音が、「アンパンマン」という潟田館長の本探しの問題も、主人公が、どのようにして、探し出したか?が、興味深い所です!

    私は、この2月に東京の図書館ヘ行ってみたのだが、レファレンスカウンターでは、無かったのか?、、、本の種類だけを言って、館内のどの場所にあるのかを尋ねたのだが、それすら、答えられないカウンター員であったのが、残念であった。

    この本のような、レファレンス・サービスをしている人に出会ってみたいと、思った。
    そんな1冊の本でした。

  • 連作短編5編
    始めはおさがしの本はという感じだったのだが,途中から図書館存続問題がクローズアップしてきて,どちらかというとおさがしの本は刺身のつまのようになっていた.でもこちらの方にシフトしてからの方が断然面白くなった.

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著者プロフィール

1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年、第42回オール讀物推理小説新人賞を「キッドナッパーズ」で受賞しデビュー。15年に『東京帝大叡古教授』が第153回直木賞候補、16年に『家康、江戸を建てる』が第155回直木賞候補となる。16年に『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で第69回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、同年に咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。18年に『銀河鉄道の父』で第158回直木賞を受賞。近著に『ロミオとジュリエットと三人の魔女』『信長、鉄砲で君臨する』『江戸一新』などがある。

「2023年 『どうした、家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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