- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334763596
作品紹介・あらすじ
「この三百万で、亜里紗を買いたいんだ」。自分を捨てた美しく高慢な妻。男の望みは、その身体を鞭で打ち据え、泣き叫び許しを乞う姿を見ることだった。憎しみに狂う男の胸に去来する思いとは?(表題作)。若さと美貌を失い、出張売春婦へと堕ちた銀座の女を襲う地獄のような夜、そして小さな希望(「オカメインコ」)。異形の愛と欲望を鮮烈に綴る全八編を収録。
感想・レビュー・書評
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「異形な愛と欲望を鮮烈に綴る全八篇」
で、大石圭らしい短編集。
にしても、登場人物の年齢が結構高いのがよい。
でもって、ほんのり希望があるのがいい。
人は、愛欲で生きてるわけじゃないけど、それがないと空虚だ。けれど、だからといって空虚なままで生きていけないわけじゃない。
という、なんだか矛盾してるようなことを、さらっと描いてるところが、なんだか深いなと思うのであった。
…毎度思うけど、ご飯がどれも美味そうだよなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大石圭さんの短編集。
短編だと、偏愛的官能作品にしか読めないのが残念。
と言うか、そうとしか読み取れていない自分の読解力なのか。
どちらにしても、長編と比較してやや物足りない。
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おんなじようなセリフがあったりで、前も読んだことある感が否めない。
短編一作だけで、他を知らないなら面白いと感じるだろうなぁ、という作品
ワインの味が変わる夜はわりと好きだった -
短編集。8編。
男の理想と欲望がむき出しになっていて、ふーんと思うところもあるが、女性が書けてないと思う。生きた女性の出てこなかった『拾った女』が一番良かったかな。 -
愛と官能の短編小説集。なのだけど……やっぱり良くも悪くもどこかしら歪んでいて、ホラーだよねこれは。そもそも「恋愛」って、ホラーなものだと思いますし(そういう私が歪んでる?)。
お気に入りは「愛されるための三つの道具」。……いや、それ愛されてないし。利用されてるだけだし。と冷静な視点で突っ込んでしまう私は間違いなのでしょうか。でもそういう幻想に囚われてること自体がホラーだよなあ、と思ってしまいました。 -
官能短編集かー。
なんというかまぁ、大石圭の小説はある程度パターン化してて、そういうのコミでファンなんだけど・・・・
これはなぁ、さすがに退屈だったわ。
あまりにも人物像、描写が同じだとね。内容が多少違ってても飽きが来ました。