エクスワイフ (光文社文庫 お 39-9)

著者 :
  • 光文社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334763596

作品紹介・あらすじ

「この三百万で、亜里紗を買いたいんだ」。自分を捨てた美しく高慢な妻。男の望みは、その身体を鞭で打ち据え、泣き叫び許しを乞う姿を見ることだった。憎しみに狂う男の胸に去来する思いとは?(表題作)。若さと美貌を失い、出張売春婦へと堕ちた銀座の女を襲う地獄のような夜、そして小さな希望(「オカメインコ」)。異形の愛と欲望を鮮烈に綴る全八編を収録。

感想・レビュー・書評

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  •  「異形な愛と欲望を鮮烈に綴る全八篇」
     で、大石圭らしい短編集。

     にしても、登場人物の年齢が結構高いのがよい。
     でもって、ほんのり希望があるのがいい。

     人は、愛欲で生きてるわけじゃないけど、それがないと空虚だ。けれど、だからといって空虚なままで生きていけないわけじゃない。
     という、なんだか矛盾してるようなことを、さらっと描いてるところが、なんだか深いなと思うのであった。

     …毎度思うけど、ご飯がどれも美味そうだよなぁ。

  • 大石圭さんの短編集。
    短編だと、偏愛的官能作品にしか読めないのが残念。
    と言うか、そうとしか読み取れていない自分の読解力なのか。
    どちらにしても、長編と比較してやや物足りない。

  • おんなじようなセリフがあったりで、前も読んだことある感が否めない。

    短編一作だけで、他を知らないなら面白いと感じるだろうなぁ、という作品

    ワインの味が変わる夜はわりと好きだった

  • 短編集。8編。
    男の理想と欲望がむき出しになっていて、ふーんと思うところもあるが、女性が書けてないと思う。生きた女性の出てこなかった『拾った女』が一番良かったかな。

  • 愛と官能の短編小説集。なのだけど……やっぱり良くも悪くもどこかしら歪んでいて、ホラーだよねこれは。そもそも「恋愛」って、ホラーなものだと思いますし(そういう私が歪んでる?)。
    お気に入りは「愛されるための三つの道具」。……いや、それ愛されてないし。利用されてるだけだし。と冷静な視点で突っ込んでしまう私は間違いなのでしょうか。でもそういう幻想に囚われてること自体がホラーだよなあ、と思ってしまいました。

  • 官能短編集かー。
    なんというかまぁ、大石圭の小説はある程度パターン化してて、そういうのコミでファンなんだけど・・・・

    これはなぁ、さすがに退屈だったわ。
    あまりにも人物像、描写が同じだとね。内容が多少違ってても飽きが来ました。

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著者プロフィール

1961年、東京都出身。法政大学文学部卒業。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作を受賞し、デビュー。『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』『絶望ブランコ』『愛されすぎた女』『裏アカ』など、著書多数。2019年には『殺人鬼を飼う女』『アンダー・ユア・ベッド』が立て続けに映画化され、話題に。

「2023年 『破滅へと続く道 右か、左か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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