- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334763633
作品紹介・あらすじ
私、桜井智花が働く花屋には、時々不思議なお客様がやってきます。渋い色合いの花束にまるでそぐわない派手なリボンを選ぶ男性。アマリリスの歌の歌詞をたずねにきた男の子…。そんな小さな謎を一緒に暮らす小説家の嘉信さんに話すと、彼は意外な推理を語り始めるのです。それが、素直にうなずけない話ばかりで-。ほろ苦くて、でも温かい、連作恋愛ミステリー。
感想・レビュー・書評
-
カテゴリとしては≪日常の謎≫になるのかもしれないけれど
謎というほどの謎じゃないし、解決するものもしないものもあるし。
(巻末の解説によると、解決しないのもまた作者の意図であるようだが)
ただ、謎そのものも、それにまつわる話も、そして主要人物であるはずの男女二人にも、どれひとつとして魅力を感じなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
謎解きというより想像か妄想に近いけど、そんな話をしながらの微妙な心の交錯が儚げに描かれる。その機微はあまりに繊細で、きっと素直 (あるいは純真) な気持ちになって読まないと、折角のフィナーレが台無しになってしまうと思う。
-
てぃーぬオススメ本
時間をかけて、ようやく読み終えました。
ちゃんと読んでみると、一緒に暮らしてある程度経った男女ならこんな感じもありそうかなと思いました。
後半にちょこっと出てくる轟さんが思いの外良いことを言うなあと言う感じ。
ふわふわとしつつ、最後はほっこりしたかな? -
日常で起こる少し不自然なできごとから妄想を膨らませて会話を楽しんでいる1組のカップルの会話が楽しい。できごとが解決したり、妄想のままで終わったり、、というのがリアルな感じでよかった。
-
花屋に勤める彼女が小説家の彼氏に今日の気になる出来事を話し、その真相を推理する日常系ミステリ
ただ、通常の日常系ミステリとも違って、その推理が正しいかどうかは不明
う~ん、何とも消化不良な小説だなぁ
推理の妥当性がどうも怪しい
「確かに!」と思える証拠もないし、推論に推論を重ねてるのでどうも納得できないんだよなぁ
あと、彼女も気にしているように、人の悪意の推理してるのは気分のよいものではないよね
それと、その悪意だけど、そもそも花を贈ろうとしている時点で悪意を持ってる人ってかなり確率が低くなると思うし
そもそも、花に意味を込めるとかって今どきの人はあまりやらないんじゃないかなぁ~と
ま、いいけどね -
花屋で働く女性と、そこそこの小説家との謎と空想のやりとりの恋愛小説。書評で、ビタースイートと記載があったが、まさにそんな感じ。