風塵乱舞: アルスラーン戦記6 (光文社文庫 た 24-10 アルスラーン戦記 6)
- 光文社 (2014年6月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334767600
感想・レビュー・書評
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前巻の最後に、父王であるアンドラゴラスより,実質の追放命令を受けるアルスラーン!?
しかし彼に従う仲間がいた!
ダリューン、ナルサス、ファランギース、ギーヴ、エラム、アルフリード、ジヤスワント!
アルスラーンは彼等を引き連れ、一見平和そうなパルス一の港町ギランを訪れる!
新しい仲間と、かつての仲間達との出会いを予感させる!!!!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
軍を率いての戦いにやや飽きてきたところで、少人数での冒険はスカッと気分がいい。
味方を増やして、いざ。 -
第1部第6巻、南下しての一休みといった感じで。
アルスラーン、アンドラゴラス、ルシタニア、そして、ヒルメス、
そんな四者四様の立場と状況がない交ぜになりながら、
徐々に一つの方向性を指し示すことに。
全ての始まりはアトロパテネでの会戦、
そこでの勝利と敗北がもたらしたそれぞれの結果、
それが再びひっくり返されることになるわけですが、、
今巻はそれらへの伏線がいくつか張られるような感じで。
さて、次巻はいよいよ決戦です。 -
最後?の決戦に挑むための力を蓄積する嵐の前の静けさが描かれるように感じる.ここに来て新キャラが出てきたり,最後の風呂敷を広げる巻か?
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誰もかれも悩ましいことこの上ない。その中でアルスラーンだけは勉強勉強の日々か。ただ、商人たちが本当に利に敏いならば果たしてこの段階でアルスラーンに出資するだろうか。
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第6巻はアルスラーンにとっての雌伏の時。父王アンドラゴラスに追放されたアルスラーンは港町ギランで海賊退治で功を挙げ、商人たちの信頼を得て、不当利得を貪っていた総督を追い出して王太子府とする。それを通じて資金調達に成功し、2.5万の軍を編成するに至る。
一方、ペシャワールでは再戦を挑んだイルテリシュはナルサスの残した策を活用したキシュワードにより完膚なきまでに叩かれる。後顧の憂いを絶って10万の軍でアンドラゴラスは西進するが、捉えていたジムサに、負傷していたザラーヴァントが協力し、アルスラーンの元に向かう。
ギスカールはアンドラゴラスとアルスラーンが相争わず、目論見が外れて形。ボダンが用水路を壊したせいで水不足、ボダンはマルヤムで基盤を固める、アンドラゴラスは迫るという危険な状況。
そんな中で、捉えたマルヤムの王女イリーナに兄王イノケンティス7世を殺させようとするが、皮下脂肪に阻まれ致命傷とならず。逆にヒルメスがイリーナ奪還のために王都に侵入し、奪われ、追撃軍も惨敗。東では数少ない優秀な将軍ボードワンがキシュワードに倒されて会戦も敗北。かなり厳しい状況。
ヒルメスは、イリーナを確保した上で、サームをゼーブル城から全軍出撃させ、エクバターナ周辺で、アンドラゴラス対ルシタニアの漁夫の利を得ようと図る。
この混乱の中で、メルレインとエトワールはそれぞれルシタニアに追われる身となり、協力してギランに至り、王都周辺の情報をアルスラーンに伝える。これを聞いたナルサスは進軍を主張し、アルスラーン軍2.5万は北上する。
こうして、エクバターナ周辺に、ルシタニア、アンドラゴラス、ヒルメス、アルスラーンという互いに対立する四つの勢力が集結しつつあるところで、波乱を予期させながら巻が終わる。
なお、ザッバーグ派は落ち延びたイルテリシュを捉えてザッバーグの憑代にしようとする。短い情景だが、ラスボス登場に向けた今後の伏線となるのかなと思う。
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2022.8.18
それぞれの思惑が絡まってきて面白い。
アルスラーンを応援してしまうな〜