絆回廊: 新宿鮫10 (光文社文庫 お 21-25)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (577ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334768249

感想・レビュー・書評

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  • 新作を首を長くして待っているスリーズ。
    姿勢正しく読む作品!

  • 桃井の死は悲しかった。
    やはり、新宿鮫はあらためて面白い!

  • 今回は今まで以上に、疾走感がある。とはいえ、プロットは丁寧に練りこまれており、まるで万華鏡のように登場人物が交差し、最後には運命に導かれ対峙する。

    鮫島、桃井、香田、晶のお馴染みのメンバーは元より、敵も味方も陰影があり重い過去を背負っているがゆえに破局への道に進む展開は切ない。

    前回もそうであったが、今回は鮫島と晶の関係がはっきりと大人の関係に変わっており初期の作品と比べて雲泥の差。
    そして鮫島の孤独が際立つ。

    全てが解決しても、次の事件への萌芽も含んでいるようなので次作も期待大。

  • 2020/02/01 7読了

  • 12月-8。3.5点。
    続編が出たため、再読。
    刑務所を出所した男が、鮫島の上司桃井への復讐を狙う。

    前回読んだ際、新宿鮫も区切りかなと思ったが、続編が出た。期待。

  • 『絆回廊』~新宿鮫10~/大沢在昌

    著者の中で、最も有名なシリーズなのではないでしょうか?
    本書は、『新宿鮫』シリーズ10巻目。
    著者の作品を初めて読んだのが、このシリーズでした。長編物だからいつまでも作品を楽しんでいられると、その世界観の中にどっぷり浸かって、抜けられなくなりました(笑)

    本書では、物語を通じても、大きな分水嶺、ターニングポイントになるような展開が描かれています。
    普段はハードカバーは購入しないのですが、この次の巻が出ていて、購入してしまいました。

    本書では、中国残留孤児二世らで構成される犯罪集団の「金石」を鮫島が追いますが、そこにはいくつもの危険と、幾重にも張られた線が織り交じり、血と硝煙の波紋を引き起こします。

  • シリーズ10作目にして「御破算で願いましては」的作品。ここまで丁寧に順を追って読んできてよかった。新宿でマルB追って、の原点にこだわりつつ、桃井と晶というシリーズの顔との絡みも深く描かれる。まさに絆。ブツ切りの最終盤がとても印象深く、新章が今後どう展開していくか楽しみ。

  • 10作目にして、このクオリティには参ったと言うしかない。
    これは私にとっては傑作。
    気に入らない点をあら探ししようと思ったがうまくいかなかった。
    やり残しがたっぷりあるから、まだまだ鮫は続いていくのだろう。
    うれしいことだ。
    宮部みゆきの杉村もしかり、大沢オフィスは主人公をいじめすぎです。

  • 二十年以上の服役を終え、新宿に帰還した大男が果たすべき因縁。鮫島を支えてきた絆さえ清算されてしまうシリーズ第10作。
    第一作が1990年。それから二十年の長期間に及ぶシリーズだが、新宿という街のように全く熱情が衰えることがない。本作では、中国残留孤児二世らの闇の組織が絡む事件だけではなく、鮫島の支えである晶や桃井との訣別が物語の柱となり、集大成的意味合いを持つ作品になっている。明確なシリーズ完結の情報はないが、新たな鮫島の姿に再び会えるのか心配だ。

  • 香田さん、どうしてるかと思ったら警察に極近いところにいた。相変わらずだが。それにしても、ストーリーは今回も十分に裏切られることは無かった。おもしろい。だが、悲しいことがいくつかあった。桃井さんの死、これは今後の鮫嶋にどんな影響を与えるのか?そして、晶との別れ。これで終わりはないと勝手に思ってる。下里、うっとおしい奴だと思っていたが、結果的には鮫島を助けることになった。本人も助かって良かった。次の作品がいろいろと楽しみ。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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