- Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334775063
感想・レビュー・書評
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今や随分と長いシリーズとなった姫川玲子の文庫版最新作。
読み始めは、短編集であるだけに「もう少し読みたいのにっ!」と一話毎のボリュームにものたりなさを感じたけれど、読み進めていく内に、この本はこのシリーズのこれまでとこれからを繋ぐ大事な基点となるんだなと考えを改めさせられた。
そういう意味ではこれは短編集ではなくて、しっかりとした長編小説なのかもしれない。
解説も読みごたえがあってすごく良かった。
書評家さんとしてしっかりと距離を保ちながら、しっかりと作品への愛情を感じられる文章だった。
しかし、『ストロベリー・ナイト』が映像化されると最初に聞いた時にはキャスティングの意外さに不安を覚えたけれど、今となっては文字を追っている時に頭で動いている映像はドラマの役者さん達。
演じた役者の方々の力もあるけれど、最初の二時間ドラマを作った時のスタッフの方々の作品への思い入れの強さと努力を凄く感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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『プラージュ』のコメントありがとうございます。自分の出身は盛岡で、就職で一関に移住しました。その後、転勤で福島に来て、2年になります。これか...『プラージュ』のコメントありがとうございます。自分の出身は盛岡で、就職で一関に移住しました。その後、転勤で福島に来て、2年になります。これからも宜しくお願いします。2017/10/02
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警視庁捜査1課姫川班が再結成に向けて動き出す。
『女の敵』
殉職した大塚と出会った事件。
被害者女性に優しくよりそう、大塚…
大塚の葬儀に参列した被害者女性…
大塚の優しさ、を感じる…
『ストロベリーナイト』でしか知らない、大塚。
なのに、大塚の存在は忘れられない。
姫川が大塚を決して忘れず、事あるごとに、大塚のことを意識するからだろう。
『夢の中』『闇の色』が、衝撃的。
あまりにも切ない…
こんな子どもたちは本当に居るのだろう。
どうにかして早く発見できないものだろうか…
峯岡重樹がかわいそうでならない…
彼の人生はなんだったのか…
まともな生活もできず、まともな教育も受けられず。
殺人犯として、生きていかなければならないこれから…
せつない…
菊田も警視庁捜査1課へ復帰。
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長編が読みたい!というのが率直な感想。最後の話が少し長めだったけど、やっぱりこういうのが好きだなと。シリーズとして必要な巻だし、いろんなところで発表された短編を集めた1冊だから、多少の物足りなさはスルーしよう。とか言いつつ「彼女のいたカフェ」は好き。
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夢の中と闇の色、は相当気分の悪い話だった。いやもう、母親の方、本当に無事じゃなければ良かった。姫川の暴走っぷりは読んでいて時折疲れるのだけど、それは凡人である私は彼女の思考に全く付いていけないからだと思う。「んーん」「んん」とかちょっと気になってきて、そうなるとイラっとしたりもしました(´-ω-`)菊田もなんか言い方が誤解をあえて生むような感じがあって、読後はなんだなかなぁ、という感じ。次巻に期待したいです。
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最後のはよかった。ウルウルきた。
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姫川玲子シリーズも『ストロベリーナイト』から始まってこれで7冊目。そしてシリーズでは2冊目の短編集となる。
長編と違い、短編は全体的にほのぼのとした印象もあるが、物語によっての緩急の付け方、手に汗握る緊張感は相変わらず。
一方で慣れ親しんできたメンバーによる姫川班の姿がもう見られないのかという寂しさを一層感じる巻にもなる。まあ組織には変化がつきものと考えれば、ごく自然な成り行きでもあるが。
シリーズも完結間近かと勝手に思っていたが、まだまだ続きそうですね(たぶん)
「新生」姫川班の今後の展開を楽しみにしている。それにしても姫川さん、井岡とのご縁がお強いようで、なんだかんだお似合いなんだよな(笑) -
短編集。
その中で「彼女にいたカフェ」が良かった。
学生時代の姫川のエピソード