日本人が誤解する英語 (光文社知恵の森文庫)

  • 光文社
3.89
  • (24)
  • (49)
  • (26)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 508
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334785604

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 同じ著者の「英語のツボ」がものすごくおもしろかったので、おかわりクダサイーてな感じでもう1冊。

    いやぁ、これもおもしろい。文法書なのに。そしてとってもわかりやすい。
    「英語のツボ」が読み物としてあまりにおもしろいので、それと比べるとこっちはお勉強度が高めで地味な内容です。基本に戻って復習したい人用。

    時制はやっぱり日本人よりネイティブの説明の方が分かりやすいなーって、この人の本に限らず、毎回思います。
    高校生のころ、「現在完了の用法で継続と完了ってあるけど、どっちにも当てはまるやつあるよね? そもそも、現在完了と過去形の使い分けの説明に納得がいかない・・・・」と激しく混乱の極みにいたのを思い出す。
    この本にキッパリと「日本語で書かれた文法書の現在完了の表す意味が抽象的でピンとこない。この分類はいったい何のためにあるのか。それは単純に和訳の仕方がいろいろあるということを伝えたいだけじゃないか」と書いてあって、「で、で、ですよねーっ!」っと全力で同意した。
    この本を読むと、日本語の時制ってめちゃ難しい、それに比べると、なんと英語の簡単なことよ、と思います。

    ところで、私という人間は、英語で会話するときwouldをやたら使いたがるなぁとひそかに自分で思っていたが、実際のところはあんまりちゃんと分かっておらず、まあいいや、丁寧に聞こえるだろ、てな感じで超テキトーに濫用していた。この本で改めてwouldの復習をしてみると、willを使った方がいいときもあると今更ながら思った。いや、ほんと今更ですが。
    もっとちゃんと意味を考えながら使おうと思うけど・・・・会話の技術は文法書を読むだけじゃどうにもならないのが辛いところです・・・とほほ

  • ネイティブスピーカーですが日本語も非常に堪能のようで、書かれている内容が非常に洞察力に優れています。

    日本語と英語をうまく比較しながらその違いが説明されているのでなるほどと思える内容が沢山ありました。

    ちょっと難しかったけど面白かったです。

  • 日本の英語教育は、大学入試に照準を合わせた教育方法で、きちんと外国人と話すという実用的な目的よりも、文法的に正しいかどうかが重視され、たとえそれが文法的に正しくても外国人には違和感を感じさせる表現が存在するとは気づかせない。

    例えば、Youは「あなた」ですが、英語では一般的な人を指すことも多い。(P293)
    You can't buy love.愛はお金で買えない
    話相手がYouを使ったからと言って、自分のことを指しているわけではない。

    また、現在形は習慣を内包している。(P52)
    I kiss her.私は習慣的に彼女にキスする、という意味で、今彼女にキスしている、という意味ではない。

    さらに、No moreの使い方。(P161)
    よく日本で使われるスローガンNo more Hiroshimaは正しくはNo more Hiroshimasと複数形にするが、数えられない名詞ではもちろん複数形にはならない。

    よくネイティブの会話で使われる表現で、have(got) a person over a barrelは人を意のままに動かすという意味。(P214)

    そんなためになる例が盛りだくさんですが、やはり日本語の説明が回りくどい。
    日本人編集者の監修が必要なレベルです。

  • 分かりやすい。

  • これですべて解決というわけではないが
    日本人が日本語と外国語との対応をさせてしまうなかで
    陥りがちな誤りを解説してくれて、読みやすい。
    もっと説明して欲しい部分もあるが、
    先ずは英語の学び方として基本を指摘してくれていると思う。

  • 最高に面白い!
    英語学習中の人は必読!

  • 今まで理解していなかった英文法の知識がたくさん詰まっていて勉強になった。
    何度も読んできちんと覚えたい。

  • 使役動詞、make、let、have、getの使い分けについては、「こう教えて欲しかった!」と思う内容だった。

    ただ、時制や仮定法の章あたりは、「用例からわかるでしょ」という書き方で、今ひとつ理解が行き届いたかどうか心配。

    大西泰斗+ポール・マクベイとか、デヴィッド・セインなど、英語の語感を伝える英語本は最近たくさん出ている。
    それらの本の読みやすさからすると、何か読みづらい感じがする。
    それは・・・文庫という判型のせいなのだろうか?

  • 時制、冠詞、使役動詞などなどの復習

  • この本は読む価値がある。多くの日本人が間違って使用している文法が丁寧に解説されている。通常よくある文法丸暗記などではなく、ネイティブからみて何故それがNGなのか丁寧に解説されていて納得できる。学生時代にこんな本に出会いたかった。完了形における臨場感、仮定法の成り立ち、使役動詞の使い分け、関係代名詞の限定、非限定用法の意味の違い、前置詞プラス関係代名詞の使いこなしなど、習ったけど、大人になった今イマイチ苦手なものがうまくまとめられている。

全40件中 1 - 10件を表示

マーク・ピーターセンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×