楽しもう。瞑想:心に青空が広がる (光文社知恵の森文庫)

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  • / ISBN・EAN: 9784334785901

感想・レビュー・書評

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  • 瞑想の効果って……もしかして、こういうこと?!
    ~そうなんとなく思っていたものが、系統だって紹介されており、ふか~く納得できます。

  • 2021年12月29日読了。
    大変参考になる内容だった。
    思考の4つの要素や、欲求が起こるメカニズム、欲を愛に変える愛転化法は日々の自己観察、癒しにとても役立つもので嬉しい。
    自分用に、下記の要点をまとめた。

    ~実践瞑想~
    ・思考の優先順位を後回しにする(後で考えようと「済みラベル」を貼ってマントラに戻る)
    ・集中(マントラ)→気付き(思考の種に気付く)
    →棚上げ(思考の種を棚上げする)の浄化三手順
    ・オーン、ナーム、スバーハー(Mマントラ)
    ・映像がたくさん出てくる人は「青白け光る小さな一点」(ブルーパール)を定点にする
    ・思考の種は大きいものから順番に出てきて、最後の頃にはとても小さな思考のだけどになってくる。言葉の断片や「思い」の気配のようなものになってくる。
    ・雑念は次の順番で出てくる。
    ①五感からの情報(五感情報)
    音、匂い、光、振動、痛み、痒み、温度など
    ②気がかりなどの情報(懸案情報)
    懸案、心配、仕掛かりの仕事、約束事、
    疑問、スケジュールなど
    ③整理すべき情報(記憶情報)
    体験、経験、出来事、記憶すべきことなど
    ・どんなに力がある時でも長くて15分まで

    ~境地瞑想(第二段階)~
    ・努力しない、何もしない
    ・「内部の過去の情報」、「内部のその他情報」を取り扱う
    (プログラムや過去の懸案情報などが含まれ、いずれも頭のとても深いところにある)
    ・起こることは「過去のライブラリーが見られる」「プログラムの変更ができる」「エクスタシーが得られる」の三つ
    ・その他、身体の自動ストレッチ、空を飛ぶ感覚、宇宙と一体化したような感じなど心身ともに不思議なことを体験する
    ・プログラムとは、体験→解釈(学習)→行動指針として覚えていること
    ・境地瞑想中にプログラムの原体験を再体験→終わった瞬間に新しい解釈による新しいプログラムにその場で置き換わる(古いプログラムの見直しがされた)
    ・エクスタシーは何かを考えていたら起こらない

    ~その他~
    ・頑張ってはいけない
    手段(浄化三手順)を目的化しない
    ・思考の種を片付けることが目的(実践瞑想)
    ・思考の種がなくなったら、何も期待しないで、じっとそのままの状態でいることが大切
    ・初めて第二段階に入るときはちょっと怖い
    ・そのちょっとした怖さが、「マインドをいつまでも携えていたい」と思うことになる
    ・棚上げのつもりで「棚卸し」をしない
    ・「本当に棚上げして、綺麗になったか確認する」という確認作業自体が、新しい思考
    ・境地瞑想に行きたくないマインドは思考停止を妨害してくる
    ・マントラを軽視すると思考が片付く
    (マントラを重大視する(大きく見立てる)と、それより小さな思考の種が片付かない)
    ・呼吸はマントラの代用にも十分なる(定点)
    ・但し、呼吸に集中(マインド)したまま、第二段階に行くことはできない
    ・第二段階に行くときには、呼吸は呼吸に任せて、気にならない、意識しないことが大切
    ・マントラも最後に棚上げするように呼吸に対する意識も最後は棚上げすることが必要
    ・「怖い感覚」に飛び込む勇気が必要
    ・どんな怖い映像が出てきたとしても、たじろがない。それは頭の中の単なる情報
    ・マインドがあれこれ画策しているだけ
    ・怖いものが出てきた時は、じっくり観察
    ・マインドの想像力の限界がくる、マインドの負けに決まっている
    ・怖いものや怖い感情は、大方は自分を守ろうとするプログラムが反応して生じている
    ・そのプログラム抜去の前触れの場合もある
    ・「怖い」という感覚は瞑想では歓迎だ

    ・身体の自動的なストレッチや古いプログラムが変更されるとき、それを実施しているのはマインドではなく「本来の自分」
    ・瞑想中に不利なことは決して起こらない

    ~しぶとい案件~
    ・大風呂敷棚上げ方式
    「個別命名方式」
    出てきた案件に名前をつけて棚上げする
    病気の件、試験の件、破産の件など
    「四文字言葉方式」
    「大願成就」「商売繁盛」「無病息災」
    「家内安全」など望みを四文字で認識する

    ・恨みなどの堂々巡り案件
    棚上げできないようであれば一旦瞑想をやめて、堂々巡りをしてる事にしっかり気づき、堂々巡りを続けても私が幸せになることはないのだと現実をしっかり認識する
    考えれば考えるだけ思考エネルギーの消耗であり、損になるとマインドにもわかるように「損得勘定」で理解しておく
    「恨みの堂々巡りの件」などと命名し棚上げ
    そのことを考えなければ、実は苦しみもない

    このような堂々巡りの「ループ地獄」は、
    恨み、復讐、後悔、失望、落胆
    など、過去の案件がこの形になりやすい
    「論理的に決して叶うことのない願望」がセンテンスに入っているとこのパターンになる

    自分の行動を責める→すぐ「後悔」になる

    他人の行動を責める→すぐ「恨み」になる
    →それを高速で回していると、ついには「復讐」「仕返し」を決行したくなってくる

    「無限地獄」
    人間にはいくら考えてもわからないこと
    →思考エネルギーの浪費、無駄遣いだと認識
    棚上げして先送りする

    「相反地獄」
    相反する欲を同時に満足させる答えは出ない
    「この考え方は矛盾している」と理解する

    「入れ子地獄」
    火元を確認した)←それを確認した)←それを確認した)←それを確認した?
    「確認した」のを確認したか?が永遠と続く
    これはマインドの「思考機械としての特性」

    ~備考~
    ・少々片付いていなくても、第二段階に入れるのなら入った方がよい
    ・第一段階の「思考の種」が十分片付いたら
    マインドは現在情報についてすることがなくなり「過去の未整理事項でも整理するか」
    と第二段階に進み、過去に向かう

    ~思考と欲と感情との関係~
    ・マインドは自分のほうから「欲求」を取り消すことは禁じられており、自分自身で「満足した」というサインを出すことはできない
    ・マインドはどんな欲求も、それが充足されて、満足サインが来るまで頑張る
    ・マインドは欲求そのものを「なし」にするこてとはできない
    ・「肉体的な欲求」は欲求が満たされると「満足サイン」が来て欲の回転は止まる
    ・「精神的な欲求」は、どこからも「満足サイン」が来ないため、止まらずキリがない
    キリのない欲を止める以外に方法はない
    不満足が続くばかりで幸せにはならない

    【肉体的欲求の場合】
    [生理感覚]→[欲求]→[対策思考]
    →[行動案]→[検証・抑圧等]
    →[情動起動]→[感情]と進む
    (行動案がただちに行動できない場合に情動起動が起き感情が発生する。逆に言うと、ただちに行動に移せれば不要な感情は発生しない)

    【精神的欲求の場合】
    [判断思考]→[欲求]→[対策思考]
    →[行動案]→[検証・抑圧等]
    →[情動起動]→[感情]と進む
    判断思考、というマインドが先行して仕事をしている部分があることを覚えておく

    ・肉体的欲求は生理感覚がスタート地点
    ・精神的欲求はマインドが「思考」したことがスタート地点
    ・思考がなければ欲もない

    [情報受信(バッグの映像等)]→
    [判断思考]→[欲求]→[対策思考]→
    [行動案]→[検証・抑圧等]→
    [情動起動]→[感情]

    ・欲求ではなく、「判断思考」をやめる
    「情報受信」を認識しただけでそこでやめる
    ・「綺麗だな」「使いやすそうだ」という「判断思考」が起きなければ、その先の「私も欲しいなぁ」という「欲求」も起こらない
    ・[判断思考]を走らせなければ[欲]は現れてこないということ

    ~思考は4サイクルで回転~
    得たい(get) → 保持したい(hold) →
    比較したい(compare) → もっと(more)
    という4つの要素で回転している

    ~愛転化法~
    欲を愛に変換すると思考の回転が変わり、
    欲が消えて、欲の呪縛から逃れられる

    get (得る)/欲する → give(与える)/愛する
    hold(保つ)/執着 → leave (自由・放つ)/笑い
    compare(比べる)/比較 → accept(認める)/大肯定
    more(もっと)/不満 → enough(足る)/感謝

    ・比較は非難や怒りに結びつきやすい
    ・正不正、善悪など、この比較をやめればすぐにその思考が止まり、他人への怒りや、
    恨みや、他人を裁こうとする気持ちが消える
    ・比較の反対は大肯定、あるがままを認める
    ・執着の反対は笑い(自由、放つ、忘れる、落とす)
    ・瞑想中の「棚上げ」にも8要素表を使う

    お釈迦様の言葉<ダンマパダより>
    「かれは、われを罵った。
     かれは、われを害した。
     かれは、われにうち勝った。
     かれは、われから強奪した。」
    という思いをいだく人には、
    怨みはついに息(や)むことがない。

    ・「欲」がなくなれば、すぐに、
     「愛」が溢れる
    ・修養とは、自らが、もともと「大幸福」であることを思い出し、再認識する作業
    ・いま執着しているその不幸を取り除くだけ
    ・既に持っている幸せというのは、想像をはるかに超える巨大なものだとすぐにわかる
    ・莫大な幸せを既に持っていることに気づく
    ・修養とは、つまり、その膨大な幸せを感じられなくしている、自分のマインドの変な働き方を制止するだけのこと
    ・宝物を隠しているシーツやブランケットを、単に取り去るだけ
    ・マインドは将来の不安を取り除こうとする
    ・「死」を怖がっているのは自分のマインド
    ・「存在の至福」「真悟」
    ・マインドは死んでも、自分は存在するのだ
    私自身は死ぬことも消えることもないのだ
    そう実感すること
    生きているうちにはっきりと体験すること
    ・それを歓喜の中で体験します
    ・「肉体とマインド」の両方を従えている期間が、とても貴重な大切な期間に思える
    生きているというその時しか、肉体とマインドは使えないのだから
    さらに、自分の肉体とマインドのケアをしっかりしようと思い直す

    以上

  • 読書録「楽しもう。瞑想」3

    著者 宝彩有菜
    出版 光文社

    p108より引用
    “ こうしたプログラムは、なるべく素早く
    検索して起動できるよう、マインドのごく近
    くに置いてあります。マインドは、それらを
    瞬時瞬時に自動起動させながら、人生を進め
    ています。とてもよくできた仕組みです。
     ところが、すべてのことが正しく解釈され、
    プログラム化されているわけではなく、中に
    は、見直しが必要なものもあります。”

    目次より抜粋引用
    “瞑想を楽しもう
     実践瞑想
     境地瞑想
     瞑想上達のコツ
     日常生活と瞑想”

     瞑想家でありエッセイストである著者によ
    る、瞑想とその効果について書かれた一冊。
     技術としての瞑想から瞑想を進めていく上
    での心構えについてまで、より具体的な瞑想
    への取り組みについて書かれています。

     上記の引用は、瞑想の第二段階で起きる効
    果について書かれた項での一節。
    過去の体験でできてしまった、自分の中での
    行動指針を、よりよく作り直すのに役立ちそ
    うですね。
     心理学の研究でも、瞑想は良い効果をもた
    らすとのことだそうで、始めて見ても損では
    ないと思います。一回15分程度でも効果が良
    くわかるそうです。
    一日のうち、じっとしている15分の時間すら
    持つことが出来ないほど忙しい人は、もっと
    他のことから見直した方がいいのではないで
    しょうか。

    ーーーーー

  • 『始めよう。瞑想』の続編。

    瞑想を実践するには、「集中」「気づき」「棚上げ」という作業を繰り返す。
    瞑想を始めると、いろんな懸案事項や心配事が頭の中に思い浮かんで、思考がそちらに流れてしまいそうになる。
    それを、普段ゆっくり考えられないから、いいチャンスだと捉えてしまうと、その思考から派生する他の懸案事項も思い付いてしまい、一向に瞑想することはできない。

    そこで、瞑想を始め集中を始めたあとに頭の中に浮かんでくる思考に気づき、その思考の種を今度考えようと棚上げする。その作業を繰り返すことで、頭の中の机の上が片付いたような状態になり、瞑想後は作業がはかどり、瞑想中はリラックス、リフレッシュすることができ、瞑想がすすむとエクスタシーを感じたり、過去の記憶を呼び覚まし、子どものころに見た風景を鮮明な画像として思い出したりできるようになる。

    また、過去の出来事を鮮明に思い出すことで、自分の思い込みによって記憶された「こうでないといけない」「こうしたらこうなる」というプログラムを今の自分に合うように組み替え直すこともできる。

    瞑想は古代インドで完成された、頭を整理し、心を整える技術であり、コツをつかめば案外気安く短時間でも瞑想することができる。
    これからは、普段の生活で、何がなくとも暇さえあれば何かを思考してしまう頭と心を休ませる時間を意識してつくろうと思う。

  • なるほど!と納得して瞑想してみたもののバッドトリップに入ってしまったのでわたしに瞑想は向かないのかもしれない。

  • 瞑想をしたらどんな効果が得られるのかと言うのが前半に書かれていて、中盤はやり方、後半はどうゆう心がけで望むべきかが書かれている。

    有路地という言葉がある様に、私たちは常になにかしらを思考し頭の中はいっぱいになっている。
    なにも考えない時間と言ったら睡眠くらい。
    しかし睡眠はただ寝ているだけであって、自分の顕在意識にはいない。
    瞑想とは、顕在意識はあるのだけどなにも考えていない「無」の状態。
    その顕在意識下での無の状態にするには、瞑想しかない。
    その有路地から無路地になる状態を作り出す為に瞑想があるのだけど、無路地になることによって私生活でも自分の考えたいように考えられる、
    思考を自分でコントロールして快適に暮らせる法が身につけられると言うこと。


    ・人生は表があれば裏もあると言われていて「こんなに幸せな状態があっていいのだろうか?」と
    不安になることがあるかもしれないけど、そうゆう時は良いこと、嬉しいこと、楽しい気持ちを誰にでも気前良く分け与えることで解消される。

    ・宗教と違う点は、「皆が信じているから本当なんだ」と言うことではなく「自分が体験して、知っていることだから本当なんだ」と言うことで。

  • わかりやすかった。
    ぼちぼちやってみたい。

  • 本当にこの本に書かれているような事が、瞑想で体感出来るのかと疑い半分期待半分。自分との対話のツールとして、瞑想を取り入れたいと思った。

  • 簡単な瞑想から始めてみよう。

  • 心を整える為の良本である。
    ストレスに押しつぶされそうになっている人ほど読んで欲しい便利本!

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著者プロフィール

広島県生まれ。瞑想家、エッセイスト。大阪大学経済学部を卒業。宝彩瞑想システム研究所所長をつとめ、日常生活でできる瞑想法を実施、指導して十余年になる。また、自身の瞑想体験から、深い人間心理の洞察に基づいて書かれた作品には定評がある。

「2015年 『心がどんどん明るくなる! お釈迦さまの言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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