乱癒えず 新・吉原裏同心抄(三)

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334790936

感想・レビュー・書評

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  • 吉原裏同心シリーズの34作目
    乱癒えず ー 新・吉原裏同心抄シリーズ(第三期)の3作目 
    2020.10発行。字の大きさは…中。

    吉原裏同心・神守幹次郎と人気絶頂を極めた元花魁の薄墨太夫・加門麻は、今後百年の吉原の大計を学んで戻ってくるために京・祇園にて1年間の修業を始めました。

    京祇園と江戸吉原の二元中継で物語が書かれています。京では、祇園の祭礼が始まる吉符人の前後に旦那7人衆のうち2人が殺される、江戸では、吉原の老舗の大籬・俵屋一家が脅迫されて夜逃げする事件が起こります。

    【読後】
    両事件とも祇園及び吉原を震撼させる事件へと発展していく様相を呈しています。そして祇園は幹次郎があざやかに、吉原は女裏同心・嶋村澄乃が泥臭く(笑)活躍します。
    2020.12.08読了

  • 2020年10月光文社時代小説文庫刊。書き下ろし。新吉原裏同心抄シリーズ3作目。通算27作目。幹次郎が江戸に戻る日が近づき、それに合わせて、京と江戸も大きく動く。京と江戸と両方というのが忙しくて、せわしないです。次ですね。次が気になります。

  • 佐伯泰英の作品はどのくらいのシリーズを読んだであろうか?体の不調から回復されて、いくつかのシリーズはしまいにすることにして、この「新・吉原裏同心シリーズ」と、「新・酔いどれ小藤次シリーズ」は続いている。

    吉原を手に入れようとする大きな敵に立ち向かうべく、第8代吉原会所の長となるべく、麻と京都へ修行の旅に出た幹次郎だったが。

    ストーリーの続きを知りたいがために読んでいる感じである。が、やはり筆の冴は随分となくなっているように感じる。

    佐伯泰英の良さは、ズンズンと読み進められる軽快なリズムのある文章だ。

    この作品は、何やら登場人物の話す言葉に、つまらなさを感じてしまう。こんな言い回しをするのだろうか?
    この台詞は必要だろうか?

    全盛期の史実を無視したような豪快で軽妙な佐伯泰英の文章ではなくなったように感じた。

  • 祇園と吉原に起こる難事を、交互に描いていく。切り替わりに少々戸惑うが、面白い。

  • 文庫一冊分としての完結が感じられませんでした。残念。

  • 吉原裏同心・神守幹次郎シリーズ。3シリーズ目になるが最初から合わせて28作目。随分と続いているが、佐伯泰英にしては普通かな。さて本作、全く何も進まない・・・。江戸と京都での同時進行というのもあるが、スピード感が感じられないのがかなりイマイチ。このペースだと京都での1年は随分と掛かりそう。仕掛けが大きすぎるので、この展開に収束が付いたら、このシリーズも終わるのだろうが、もう少しスピード感と剣戟が欲しいところ。思わせぶりなところが多すぎる。

  • 図書館の待ち行列が長すぎて買ってしまった。
    早く続きが読みたい!

  • 京都祇園祭が、今の時代にも受け継がれている不思議さも、昔の人の努力の賜物。
    大火にみまわれるのは、江戸も京都も、日本の建築物が、紙と木で造られているし、長屋は一つ燃えれば、導火線のように、燃え広がる。
    だから、火消しが、家を壊すのだし、又壊しやすいように建てられている。

    復興には、大枚と時間が、かかる。
    そんな中 土地持ちが、狙われて悪の巣窟に…
    京都も、中々、正体が、現れない。
    江戸では、まだまだ、心もとない澄乃が、頑張っているけど、吉原乗っ取りを、幹次郎の居ない間に遂行しようと、企む者。

    どうなる、悪の元を突き止められるのは、いつ?…と思いながら、この間から3巻を読み終えた。

    次を探しに行くべきだが、あっという間に、師走も もう中旬!
    本屋に行くべきか、雑巾を持つべきか…(笑)
    葛藤している私である。

  • 話が進まずイライラはつのる。
    最後には解決するだろうとわかっていても
    終いまで読んで、ウキーとなってしまうのは避けられない。

    即続きを読みたくなるの必死なので、
    京都編は全巻揃えておくことをオススメする。

  • 吉原でも京都でも事件だらけ。さて、次号「祇園会」のまとめへ向けて、どう話は進むのか? 進まないのか? 

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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