ポイズンドーター・ホーリーマザー

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334910945

感想・レビュー・書評

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  • テーマは毒親。
    これからも藤吉弓香さんを応援していきましょう。

    (マイディアレスト/ベストフレンド/罪深き女/優しい人/ポイズンドーター/ホーリーマザー)

  • 湊かなえのゾゾッとするのが味わえる。毒親がテーマ。

  • 人の見方って本当に複雑だなぁ。
    片方の意見だけを聞くと、めちゃくちゃ悪人にみえるひとも、その本人の話を聞くとまた違う視点ができて。
    物事を正確にとらえるって難しい。
    というか、物事に正しい見方なんてあり得ないことに
    この本を読んでいると気づかされます。
    ただ怖いだけじゃない。
    読んだ後に、自分の毒に気付いたり
    毒に見えてたものが愛だったことに気付いたり。
    不思議な読後感につつまれました。

  • 湊さんの作品だったので読んだ。
    視点による認識の違い、状況の違いがとても面白い。白雪姫殺人事件や母性と同じ感じがした。
    教員となる上でも想像力を大切にしつつもその想像に囚われないように意識していきたいと思った。

  • 先が気になるけど、全体的にとても内容が重たい印象が残りました。それぞれが思っていることは、傍から見ると全く違っており、口に出してみないとぜったいに伝わらないことが改めて分かった気がします。

  • SL 2019.7.20-2019.7.24

  • 短編6編。母と娘のイヤミス。毒親、毒娘、パートナー、同級生等々、立場によって見え方は異なる。読者はわかっちゃいるけど陥りがちと突きつけられるからこそイヤーな気分にさせられる、のかも。

  • 最近はご無沙汰となっていた著者であるが、WOWOWでドラマが始まったので読んでみた。ドラマの方は短編6作の後半2作の表題作のようであるが、最近の著作はいくらイヤミスで有名になったといえ読んでる途中から嫌な気分になるというのは如何なものだろう。最後のどんでん返しがイヤミスで終わってしまうのは仕方ないが、作中全てが嫌な小説は勘弁して欲しい、それと人によって感じ方が違うからと言ってもちょっとぶれすぎじゃないかな、結局何が言いたいのか分からなくなってしまった。

  • 姉妹のいざこざ、女の嫉妬、毒親、毒娘、こじれた男女関係などなど。短編集。
    物事を一面からしか見ないとその人の都合のいいように解釈されちゃうけど、実はそうじゃなかったってネタばらしがぞわっとして本当に怖いな。
    湊さんこういうのすごく上手い。

    一人称での語りだとやっぱり自分が中心に世界が回っていて、外野から見たらそうじゃないってことが往々にしてあるなと。

    読んでいてザワザワする感じ。

    結構どれもこれも救いがなくてしんどかった。

    ポイズンドーターとホーリーマザーは連作な感じで語り手が入れ替わったから余計にそう感じた。
    自分も娘であり、娘の母でもあるから感情移入がすごくできた。こんな母親になりたくないなと思ってしまったし、自分が娘の為を思ってしている行動も、娘にとったら迷惑でしかなくて、支配でしかなくて毒親認定されたらすごくきついなと思ったし、娘の立場でもあったからここまで介入されたくないなと思ったし、どちらの立場もわかって読んでいてしんどかったというか…
    リアルだったなーと感じた。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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