- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334912437
感想・レビュー・書評
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事件の内容が残酷でなかなか重い。黒幕はなんとなく想像できてくるのですが、「貌」の裏に隠された闇などがよく分からないまま終わる。それがまた不穏な感じを醸しだして良かった。スッキリしない読後感がいろいろ考えさせられる。
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無罪判決が出た教師夫婦失踪事件の容疑者である(義)弟をじゃな―リストが追う。著者特有の気味の悪い展開、怪しい人物が次々出てきて引き込まれたが、後半、先が見え失速。終末も釈然とせずモヤモヤ感が残る。
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記録
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犯人はあの人だろうなぁ。
というのは最初の方から分かるのですが…
そこから特に進展がないまま…
もやもやモヤモヤ。 -
とある事件の謎を追い続けるフェイク・ドキュメント。もちろんフィクションなのだけれど、実際にあった事件であるかのような現実感が漂います。
死体のない殺人事件の容疑を掛けられながら、無罪判決を受けた男。しかし世間の疑惑の眼は薄らがないまま、次々に起こる不審な死。それを追う記者の執念と、頑なに隠される事件の真相。結局のところ明確な真実が白日の下にさらされることはなく(だいたいの筋書きは見えるのだけれど、それは果たして「真実」なのでしょうか)。ミステリとしてのすっきり感はあまりないのだけれど、この読み味がある意味魅力と言えるのかも。だいたい現実の事件ってミステリみたいにすっきりした解決しないものなあ。そういう面でも、現実感ありありです。 -
ノンフィクションっぽい作りになっていて面白い。
ただ読後感は良くないので元気ないときに読むのはやめよう。 -
二〇〇八年八月、八王子市川口町。大量の血痕を現場に残し、教師夫婦が失踪する。逮捕された実の兄は容疑を否認し、事件の真相は闇に包まれたまま、十年が過ぎた──。狡猾に隠蔽された真犯人の貌に肉薄する、執念のフェイク・ドキュメント。