- Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334913618
感想・レビュー・書評
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堀尾葉介を軸に、関わり合う人々の人生も描かれている。全てがハッピーエンドとはいかず、モヤモヤ感が残った。作中の人物像が薄く、状況説明が多いのがいい話だけに残念。
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59主人公が沢山の連作小説。最後の最後にサスペンスになるけど、葉介と縁のできたみんなが幸せになってほしい。
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心に染み入る物語でした。
堀尾葉介は,人気俳優ですが,容姿に恵まれているだけでなく,性格もよく,誰にでも好かれる人物です。
ただ,どことなく,儚げで,心に何か抱えていそうな印象は受けます。
ラストの章でその謎が明らかになりますが,悲劇的な過去が,また「堀尾葉介」という人物像を形成したのだと思いました。
個人的には,ペット探偵と「堀尾葉介」との話がほっこりします。
作中に出てくる「セント・オブ・ウーマン」は,最後のアル・パチーノの演説が素晴らしい,私も大好きな映画です。この映画のラストを思い出して,思わず涙ぐんでしまいました。
個人的には,「堀尾葉介」と絡んだ登場人物が,他の章でももっと出てきて,より大きな連関の輪がみえる物語になっても素敵だろうなと思いましたが,よい物語を読ませていただきました。 -
昭和の映画好きにはたまらんです。
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2020.11.12
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最近作風落ち着いてない????気のせい????
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ぼくが読んだ遠田さんの中で初の短編集。まあ広い意味での連作ではあるのだが、それぞれの短編につながりはなく、1人のキーパーソンを除いて登場人物も異なる。短編ゆえに描写は控えめで読みやすく、それでいてしっかりと余韻が残る。1編ずつを味わいながら読んでいくと最後にすべてのピースがはまり、1枚の絵が浮かび上がる。そんな感じの作品だった。おすすめの1冊。