動くはずのない死体 森川智喜短編集

著者 :
  • 光文社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334915292

感想・レビュー・書評

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  • 5つの短編集。
    考察しながら読み進めるが、どれも軽妙であり、ちょっとクレイジーでもある。
    けっして深く心に何かを残すものではないかな…と。
    今までに読んだことがない種類のミステリーである。

    「幸せという小鳥たち、希望という鳴き声」
    ドレスがずたずたに切り裂かれていた事件、犯人はいつ何処から控え室に入ったのか?姉を疑う妹。

    「フーダニット・リセプション 名探偵粍島桁郎、虫に食われる」
    珈琲をこぼし、判読不能になった虫食いだらけの原稿を、前後の文章から推理して完全修復できるか?

    「動くはずのない死体」
    夫にナイフを投げて胸に刺してしまった妻、死んだと思っていたのにあるべき場所から移動してる⁈

    「悪魔が来たりて笛を吹く」
    人を刺してしまった男が、悪運を授ける祠の精霊により警察の手から逃れ続けるが、男の運命は⁈

    「ロックトルーム・ブギーマン」
    ブギーマン=瞬間移動能力者が起こした密室殺人。

  • 【収録作品】幸せという小鳥たち、希望という鳴き声/フーダニット・リセプション/動くはずのない死体/悪運が来たりて笛を吹く/ロックトルーム・ブギーマン

  • 293ページ
    1800円
    4月10日〜4月11日

    謎解きを読者に促しているけれど、私はそんな気分で読んでないので、早く解答が知りたくて先へ先へと読んだ。第1話の姉妹の話くらいの謎解きだったらおもしろい。第4話の悪運の話は、たまたまが重なるところが、そんなんわけないだろうと突っ込みながら読めておもしろかった。

  • 短編集。正直な感想としては微妙。
    一風変わった他にはない設定などは新鮮味を感じましたが、そうするために不自然さを感じることも。表題作が特にその気を感じました。
    そのどんでん返しは新鮮だけど、だからって死体を目の前にそこまでする??的な。

  • シュールな企みでデコった謎解きが頭にハテナを浮かべてくる短編たち。
    ともすれば「だからなんなの?」と言われかねないネタもあったけども、とにかく一癖ある。
    表題作なんかは特に見たことのないヘンテコさだった。どんな着想?この着想で一本書く?森川智喜過ぎん?

    一番好きだったのは犯人当て短編の解答原稿にコーヒーをこぼして虫食い問題に早変わりする「フーダニット・リセプション」。
    捻ったロジックをもう一捻り。着地も微笑ましい。
    後半2篇は三途川シリーズを少し彷彿とさせるメルヘンロジカル。
    ブギーマンの異能力が密室の強固さを担保するが故の犯人の苦悩も良い。人間の不完全さに振り回される様子が可笑しい。

  • ブギーマンは???だった。

  • なんか、全体的にあっさり。
    表題作は一番だめ。
    ブギーマンはなんか読めなかった。

  • 期待していたほど面白くなかった。あまり作品にのめり込めなかった。たぶん、私とは合わないのかもしれない。


    2023.9.15 挫折

  • 新鮮なミステリー短編集

     表題作が実は面白くなかったんだけれど、悪運のお話はオチも含めて面白かったね。冒頭のドレス切り裂きもどんでん返しが鮮やかな感じがしたし、ビール後の昼下がり(半分寝たけれど)読書を楽しめたよ。

  • タイプが、多分ちがう。すきなひとには、とても面白いのだと思う。

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著者プロフィール

1984年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。京都大学推理小説研究会出身。2010年『キャットフード 名探偵三途川理と注文の多い館の殺人』(講談社BOX)でデビュー。〈名探偵三途川理〉シリーズは他に『スノーホワイト』『踊る人形』(以上、講談社文庫)、『ワスレロモノ』『トランプソルジャーズ』(講談社タイガ)。近著に『そのナイフでは殺せない』(光文社)。

「2020年 『死者と言葉を交わすなかれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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