- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334925987
感想・レビュー・書評
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深夜のバー。小学校のクラス会の三次会。四十歳になる男女五人が友を待つ。
大雪で列車が遅れ、クラス会同窓会に参加できなかった「田村」を待つ。 「田村」は小学校での「有名人」だった。有名人といっても人気者という意味ではない。その年にしてすでに「孤高」の存在であった。 貧乏な家庭に育ち、小学生にして、すでに大人のような風格があった。
そんな「田村」を待つ各人の脳裏に浮かぶのは、過去に触れ合った印象深き人物たち。
今の自分がこのような人間になったのは、誰の影響なのだろう----。 四十歳になった彼らは、自問自答する。 それにつけても田村はまだか? 来いよ、田村。 酔いつぶれるメンバーが出るなか、彼らはひたすら田村を待ち続ける。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小学生のころ思い描いた人生を送っている人なんてほんの一握りかも。交通事故ってのはべたな気もする。
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リズムがある本。
あっという間に読み終わってしまいました。
結果が後半から予想できたのに、面白かったと思えてしまった不思議な一冊でした。 -
[図書館]
読了:2010/6/9
1日で読んでしまった。面白い。続きが気になる。
直接的な描写は全然ないのに、そこはかとなくエロい。
第3章が特に。
あと、毒舌。
p.134「女が意を決したように、かれの肩に頭をちょこんと載せてくる。三十女の「ちょこん」は重い。」 -
みんなにとっての「田村」な人っていますよね。大人だって子どもなんだ!悪いか!
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小学校時代の同窓会に間に合わなかった「田村」を3次会の店で
待つ同級生たち5人のお話。
6つの短編が一つの小説になっている。
なかなか来ない田村
だんだん、本当に田村っていたのか?という気にさえなってくるけ
れど、人それぞれ良いことや悪いことがあって田村を待ちながら
人生を思い返す。
最後はちょっと大団円ぽくてシラケた感があるが
読後感はとても温かい感じでよかった。 -
2010/01購入。安心して楽しめる小説。
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文章の組み立て?が上手く理解できなかった。
伏線と思いきやそう言った只野言い回しだったり・・・。
小学生の同窓会で集まった5人の回想。
田村は関係あったのかな? -
札幌が舞台なのでそれだけでも楽しめました♪
読んでると「田村早く来いよ!!」と思ってしまいます(笑)
そんな中、最後の方で思いもよらない事が起き・・ハラハラ。
いろんな事がつながっていくのも楽しい。
みんなそれぞれいろいろあるんだなぁ~と
とっても人間味があふれてる作品でした。
大きな感動とかはないけど読んだ後、なんかあったかい気持ちに
なれる一冊だと思います!
特に30代以上の人は共感できるんじゃないかな♪ -
深夜のバー。小学校クラス会の三次会。40歳になる男女5人が、大雪で列車が遅れ、クラス会に間に合わなかった「田村」を待つ。人生にあきらめを覚え始めた世代のある一夜を、軽快な文体で描く。
初☆「朝倉さん」だったんだけど、
思ったような面白さがなくて、期待はずれだったかも。
ダラダラ感がもう少し面白く描かれていたら、と思った。
他の作品も、こんな感じなのかなぁ。
違う作品をもう1冊読んで判断、って感じかな。