妃は船を沈める

著者 : 有栖川有栖

• 光文社 (2008年7月18日発売)

感想・レビュー・書評

[sakurainaoさんの感想 · 2018年1月14日]

村英生×有栖川有栖コンビシリーズです。第１部と第２部に分けられてますが、登場人物が被る、というだけで1部完結物です。いつもながら刑事顔負けの推理＋鮮やかな解決ですね。とてもいいコンビだとは思うけど、小説家が事件現場に関与するのは、やっぱり違和感あるし、無理ありすぎますね。やっぱり短編よりは中編の方が楽しめます。

[如月久美子さんの感想 · 2017年5月20日]

　ご本人もはしがきで言ってますが、長編というか、中編2つというかです。
　第一部で、『猿の手』に触れられてるんですが、この本を読む前に、有栖川さんと北村さんが監修した『名作ミステリーきっかけ大図鑑』ていうので、『猿の手』の紹介記事を読んでて、ついそのネタバレまで読んでたわけですが。
　私は『猿の手』の話の解釈、作中のアリスと同じでした。
　てか、そういう解釈のネタバレを読んでたんだけど。
　でも、火村さんみたいな解釈も出来るのね。

　それと、この本で初めてコマチさん出て来るのね。大好き。

[ゆみさんの感想 · 2016年6月8日]

前後編的な長編。猿の手。

[おはようさんの感想 · 2016年5月20日]

関連する中編2作と幕間の構成。

ひとつめ「猿の左手」は犯人も全く分からなかったけど
「残酷な揺り籠」は大体分かった。

猿の手に関する考察が面白かった。

[ともさんの感想 · 2016年4月24日]

連作中編。ドラマがよかったので、未読のものを色々読みたくなりました。この本も面白かった。

[やっしーさんの感想 · 2016年2月19日]

コマチさんってドラマオリジナルじゃないのね。まぁキャラは違うけど。
さておき、猿の手の解釈に驚きをも感じられる、前半が好き。まぁ相変わらず、トリックは可能なの！？ってなるけど。

[nikeyさんの感想 · 2016年1月15日]

今度ドラマ化されると知って、久々に火村シリーズを読んでみた。
やっぱりアリスと火村はいいなぁ。二人のやり取りが笑えるし、楽しい。

[halさんの感想 · 2015年10月18日]

講義中の火村氏！

マチコ初対面、短編と見せ掛けての二部構成。読み終えてからのタイトルが沁みる。

[xinujpさんの感想 · 2014年11月7日]

またまた★3.5。

[housekeeperzさんの感想 · 2014年10月15日]

火村アリスシリーズ。
一本目の「猿の手」は若干のオカルトっぽい雰囲気とか名作古典の解釈とか話の下敷きとなる部分がしっかりしていて読んでいて面白かったです。トリックはまあそんなに目新しいっていうものでもなかったけども、そのバックグラウンドを楽しむというか。
二本目は・・・面白かったけどそこまででもなかったかな。それでも聡明な妃沙子が犯罪を犯すにはちょっと動機が弱いというか。もっとうまく処理できそうな人物に思えたもので。。。

著者プロフィール

１９５９年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。８９年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」