流星さがし

著者 :
  • 光文社
3.26
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本棚登録 : 248
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926724

感想・レビュー・書評

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  • 「桜さがし」続編。

    京都で人権派弁護士事務所にて、新米弁護士として働いていた「歌やん」は、東京の大手法律事務所に修行に出される。
    京都とのギャップに戸惑いつつ、どういう弁護士になりたいのか、そろそろと模索しはじめ・・。


    少し前までは、弁護士報酬は日弁連かどっかが基準を定めていたけれど、「自由化」されて、大手の事務所は高額になっているみたいですね?でもそれだけ勝率も高いわけで・・・・・どのへんで、「妥協」するのか、悩みどころだなぁというのは、読んで思ったこと。

  • 2009/10/25-2009/10/27

  • 京都の人権派弁護士事務所から東京の大きな法律事務所に武者修行に出た歌義は、文化や弁護内容の違いに戸惑いながらも未熟なりに精一杯仕事に励む。
    そんな気のいい歌義が、弁護士事務所に持ち込まれる依頼に付随する小さな謎を解く、日常の謎・職業モノミステリーだ。
    この手の内容だと設定優先で謎に無理があることが多いけれど、訴訟問題を抱えた人たちの情にポイントがあるためか、無理矢理な印象はなく、すんなり読めた。
    他愛ないかも知れないけれど、こういう感じ、好きだな。

  • +++
    新米弁護士・成瀬歌義は、京都の人権派弁護士の事務所から、東京の大手法律事務所に移籍してきた。武者修行してこい、というわけだ。ところが、勝手の違うことばかり。熱意は空回りし、依頼人には嫌われ、あげくには関西弁がよくない、とまで言われてしまう。しかも、持ち込まれる相談も、一風変わったものばかりで…。青年弁護士の奮闘と成長がまぶしい、爽やかな傑作青春ミステリー。
    +++
    『桜さがし』の続編、ということになるのだろうか。主人公は成瀬歌義、ほかにも浅間寺先生とまり恵が登場する。シリーズ化、ということだろうか。
    弁護士になった歌義は、京都の人権派弁護士事務所で働いていたが、東京の大手事務所に武者修行に出される。何かと水の合わない東京で、戸惑いながら自分の進む道を見つけ出そうとする歌義の姿が、無理なく描かれていて好感が持てる。一風変わった依頼に縁があるようで、調査も一筋縄ではいかないが、上司や同僚、事務所のスタッフのひらめきや強力もあり、なんとか答えを見つけ出し、依頼者に応えることができるのだった。
    手探りながら、道が見えかかっている歌義の今後もぜひ見たい。シリーズ化されると嬉しいのだが。

  • 京都から修行のために上京したバリバリの関西人弁護士の成長物語。弁護士は、全てを敵に回しても依頼者の唯一の味方。から始まる弁護活動は明確で面白かった。関西と関東の文化の違いは今更だけど、都会と田舎と考えると納得。

  • 2009.10.8

    「桜さがし」を先に読むべきだったかも。
    京都の法律事務所で弁護士をしていたが、そこの先生に勧められて
    東京の弁護士事務所で修行を積む事になった成瀬歌義。
    なかなか慣れない東京で少しずつまわりにも認められ、進む道も
    少しずつ見えてきそうな感じ。
    刑事物とはまたちょっと違った視点での謎解き

  • 読了 2009年 10月 (借:大村市民図書館)

  • 2009-9-132

  • 京都の人権派事務所から東京のセレブ担当事務所へ移った弁護士。
    仕事や環境の違いに苦戦しながらも色々な事件を担当するうちに
    自分の進む道を見出していく。

    最後の1編があっさり終わっちゃった気もするが
    まずまずの及第点。
    サブキャラもイキイキしているし今後シリーズ化しそう。

    【図書館・初読・9/15読了】

  • 京都から東京の事務所へ修行に出された新米弁護士が関わった事案を語っていく連作短編集。慣れない東京を愚痴り、へたりながらも少しずつ成長していく素朴な好青年という感じかな。事案をただ解決するんじゃなくて…落としどころを見つけていくところが弁護士の職業の厳しさや本質を教えてくれるようで面白かった。遠距離恋愛の彼女との行く末も気になるし、続きをぜひ書いていただきたい。

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著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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