碧空(あおぞら)のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334928704

感想・レビュー・書評

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  • 航空自衛隊音楽隊に起こるトラブル!?解決していく。何気に設定とキャラが「図書館戦争」とかぶるような…
    2013.4.10

  • 自衛隊の音楽隊モノ、女子主人公とは知ってたけど、福田和代さんなんだから、どこかこうズッシリしたものなんだろう、と思ってたけど最初から最後まで爽やかに終わった…。こんな作風書けるんだ、ということにとりあえずびっくりした。びっくりびっくり…

  • こういうハートウォーミング物は結構好きです。

  • 自衛隊のプチ恋愛ものというのは、某有川氏の十八番ではあるが、それ差別化するために音楽隊という新しい舞台を用意し、なおかつ、日常生活に潜むちょっとした謎を一話単位で盛り込んだところが新しい。恋愛ものではあるものの、主人公が異常なまでに鈍感であるところも面白い。周りを取り巻く人物たちの造形もキャラがたっているので、話としては面白いのだが、いかんせん、軽い。そのあたりを狙ったのであれば、それはそれで良いが、もうひとひねりほしいところ。それにしても、最近の作品には東日本大震災のことが、多く語られることが多くなってきた。物語が今という日常を描く以上、避けては通れないのだろうが、今になっての話なので、その多くが後日譚的な話となっているのが残念ではあるが、現在進行形で描くと、本筋としての話が成り立たないので、しょうがないのだろう。

  • 航空自衛隊の音楽隊を部隊にした音楽と日常のミステリと
    そして少しの恋愛がブレンドされた割とライトな方の(?)
    福田作品。このテイストは...きっと有川浩作品のファン
    にはストライクな気がします。

    主人公の「佳音」は入隊中堅のアルトサックス奏者。
    彼女の日常はまるで絵に書いたようなドジっ娘で
    鈍感で、トラブルを引き寄せる不運体質。そんな
    彼女達に、失われたスコアが突如匿名で返却されたり、
    学生時代の謎、中学校の吹奏楽部から楽器のパーツが
    連続盗難される事件、イラクから届いたメッセージなき
    絵はがきの真意...など様々な謎を、朗らかに解決して
    いく連作スタイル。

    想像よりは演奏シーンや演奏者としての熱い想いや
    音楽を小説で描写するパートは少なかったものの、
    しっかりと取材に基づいた福田作品ならではの
    東日本大震災後の彼等の心情、活動の描写は
    ほんの少しだけ...なのにリアルに胸に響きます。

    もし...続編があるなら...「佳音」の演奏者としての
    夢である大きい舞台での活躍や、より深い音楽小説を
    期待してしまいます。

  • 航空自衛隊音楽隊を舞台に、さまざな日常のミステリーが繰り広げられるお話。ライトノベル感覚で気楽に読めました。
    私自身が吹奏楽部出身者のため、基本的に主人公の担当するサックスと、フルート、トランペットくらいしか触られていないのがちょっと残念。合奏のわくわく感みたいなのも感じられたらもっと嬉しかったなー、と思いました。
    ひとつひとつのお話は短いしテンポもいいので、気軽に読む本としてオススメです。

  • 自衛隊の擁する音楽隊にスポットを当てた、ハートウォーミングな日常の謎ミステリ風小説。中央音楽隊の面々のやりとりをにやにやほっこり楽しむぶんには問題ないのですが、謎解き成分は極めて薄め。第二章「ある愛のうた」がかろうじてそれらしい内容であったものの、全体としてこれをミステリと呼んでしまうことについては、少しばかり抵抗があります。同じくラッパ吹きの歩哨を主役にしたアニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の雰囲気に近い、というのがいちばん的確な感想でしょうか。

  • 大好きな吹奏楽と航空音楽隊のコラボ小説、音楽隊の日常を垣間見られ楽しめました。それぞれ登場人物のキャラクターも愛らしい、また演奏会を聴きに行きたくなりました。

  • 自衛隊の音楽隊を舞台に、謎解きと、ちょっぴり恋愛を絡める、テンポのいい作品。
    このジャンルは、有川浩の専売特許、の感があったけれど、本書も楽しかった。

    ミステリ仕立てで、お仕事小説的でもある。
    彼らは音楽家であり、かつ自衛官なのだと、実感。

    明るく楽しく、でも規律ある素敵な登場人物たち。
    続編も読みたくなる。

    本物の演奏を、聴きに行ってみたい。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-df28.html

  • うーーん。あまりに歯ごたえが無いなぁ。ゴメンナサイ。
    高校や中学の吹奏楽を舞台にした小説は色々あるけれど、社会人でセミプロである自衛隊音楽隊を舞台にしたのは新鮮で期待したのだけれど。

    内容は、日常の謎や事件を解決する軽いミステリー仕立てなんだけれど、あまりに軽くてミステリーとも言えないし、青春小説とか成長小説とか言うにはヒロインは29歳で結構薹が立ってるし…。

    何しろお話に航空自衛隊中央音楽隊である必然性があまり感じられない。
    いや、確かに自衛隊音楽隊ならではのお話もあるにはあるんだけれど。
    登場する人物がほぼサックスパートとフルートにパーカスというのもバランスが悪い。パートごとの性格付けとかしたら面白いキャラクターが立ち上がると思うのに。
    「自衛隊音楽まつり」を話に盛り込むなら陸・海・空でプログラムの違いがることを描いてもよかったのに…。
    とか色々と残念な事ばかりが目に付いてしまいました。

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著者プロフィール

福田和代一九六七年、兵庫県生まれ。金融機関のシステムエンジニアとしての勤務を経て、二〇〇七年、航空謀略サスペンス『ヴィズ・ゼロ』でデビュー。主な著作に『TOKYO BLACKOUT』『ハイ・アラート』『怪物』『迎撃せよ』『潜航せよ』『生還せよ』『繭の季節が始まる』『梟の一族』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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