- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334929022
感想・レビュー・書評
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森沢作品の中では、ちょっと敬遠していたけれど、
森沢さんだった。
ミーコの生い立ちは複雑だけど、愛が溢れていた。
だからこそ、
愛する人、大切な人ときちんとお別れすることをしてほしかったな。
おばあちゃんと生きているうちに分かり合えてほしかった。
大体、鏡のところは、
わかりそうなもんだけどなぁと思ったりも・・・
そうしたら、
ミーコの生活も少しは変わっていたのかもと思ったり。
宝物を集めながら生きて行くことを教わった
ミーコの心は豊かであることはまちがいなのだけれどね。 -
幸が薄い生い立ちと半生。でも彼女は人を優しく包み込む、愛し方を知っている…そして支柱なる宝物を育て上げる。そんな彼女だから人から愛される…そして周りの人の宝物となる。優しすぎて涙腺を刺激しすぎる表現、宝なる温かな言葉を次々と降りかける…森沢さん読破本の中でも自分的に最上位となる一冊♪。
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そうか、ミーコも虹の岬の喫茶店に行ったことがあるのね。。。
他人をうらやむのではなく、今、この手の中にあるものを大切にして、日々どんなにささやかなことであっても楽しみ、ありがたく思えるような人になりたいものです。
心が温かくなる一冊でした。
ちょうどクリスマスがちかづく今の雰囲気にも合っています。
私はかわいい娘に、何を贈ろうかしら -
ありがとう。の言葉の大切さを再確認できる。
日常の中の幸せの大切さ。、 -
ミーコは小学一年生の娘をもつ32歳の風俗嬢。父母に捨てられ、祖父母に育てられる。両親のいないミーコが、他人から後ろ指を指されないように、祖母は常軌を逸するくらい厳しく彼女を育てる。彼女の娘チーコが結婚するまでの二人の過去、現在の物語。祖母に言われた「ありがとうの手」を目指して、娘のために頑張って生きるミーコに、励まされる母親も多いだろう。
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2014.03.13読了。森沢さん作品は2冊の絵本と「虹の~」含め4冊目。読み友さんの感想で気になり購入しました。(最初の過激な描写に驚きました) 主人公はミーコ。両親に捨てられ父方の祖父母に育てられその祖父母はもういない…おばあさんの躾(お話の中では虐待と表現されています)とても厳しいですが愛情がある厳しさだと思いました。おばあさんに「"ありがとうと言われる手"になりなさい」と言われたミーコ。「小さな宝物を見つける目」を持ったミーコ。そして大事な娘チーコを授かったミーコ。ミーコのように素敵な女性になりたかったな、と思います。
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自分だけの宝箱に入っているものは他人から見たらクズかもしれないが、宝箱を一杯に出来る人生はキラキラかがやくものだろう。日常の中に宝物を見つけて感謝する。長い時をかけ祖母の宝であるチーコが愛と言う贈り物を受け取り、娘に宝物の見つけ方を教え、自分の宝箱と供に愛を贈る。私は自分の宝箱に家族のささやかな幸せを沢山入れて行こう。あふれる笑顔に包まれる宝箱に。