伊藤博文邸の怪事件

著者 :
  • 光文社
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929084

感想・レビュー・書評

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  • 伊藤博文の屋敷で起こった事件の真相を記した古文書を入手した一人の小説家が、その内容を起こしたという体のミステリー。

    犯人、トリック解明の段。犯人の心情が淡々としていて、理解できない怖さはあれど、謎解きのよろこびのようなものは少なかったかな。
    それまで疑っていなかった人間関係が、崩れ出した場面は、現実が崩れる恐怖が少しあったけども、ううん。

    淡々と物語が進んでいった感想。

  • 久しぶりに明治時代物を読み、この時代特有の雰囲気に浸れました。名探偵が出てくるわけではないし、庶民視点の推理物といった感じです。
    シリーズらしいのでこの先も読んでみたいです。

  • 文章は読みやすく、私の苦手な歴史部分も分かりやすく読めてありがたい(笑)

    杉山君、とっても良い子だけど、調べる対象の人にバレバレだし、突っ込まれるとすぐ話しちゃうし、探偵役には向いてなさそうです(笑)

    で、月輪シリーズっとして続くのも謎ですね。
    どう続くのか、次の話が読みたいです。

  • ※図書館

  • なんか物足りない

    歴史的背景の説明が多いからかなー
    まぁ、それがしっかり書いてないと
    動機が『?』になってしまうわけだけれど…

    杉山君の素っ頓狂がひどい
    フツー、疑惑の人に助けを求める?

    シリーズ物なので
    次の月輪に期待したいと思う

  • 図書館で借りてきた。

    現代ミステリーかと思いきや・・・
    まさかの実際にあった話。

    まずそこにドッキリ
    次に難しい漢字で辞書引きながら読むのにどっきり
    そして、割と犯人が見つかるまでが長い(容疑者が多い)

    文献を現代語にしたからなのか、難しい漢字や表現が多くて、辞書を引きながらなので話にいまいち入り込めないことが多々ありました。

    この本で良かったことは、一般人の視点で偉人が写っていることですね。
    大河ドラマだとどうしても「関係者目線」で出てくる偉人がそこまで恐れ多いと感じなくなっちゃうんですよね・・・

    でもこの本の主人公は本当の意味での「一般人」が巻き込まれているので、伊藤博文がどんな人なのかが一般人の目線で書かれているので好感が持てました。

    そういう目線での本ってなかなかないので、読めてよかったです。

  • 伊藤博史邸の書生として訪れた主人公と風変わりな男月輪が密室殺人などの連続殺人事件に巻き込まれる。
    出てくる登場人物にスパイが潜り込んでいる疑いがあったり屋敷に出入りする人間がいるなど、事件との関わりを探っていく様子を楽しめる作品。

    犯人が探偵役である点は少々驚かされたがプロローグが事件を振り返る主人公視点であったため想定内にはあった。

  • 私の好物の、明治時代・書生・ミステリ という三大カテゴリの作品だと事前に紹介されてワクワクしながら読みましたが、思ってたほどたぎるものがありませんでしたねー…。
    語り手である主人公と探偵役ポジションのあの人との絡みが少ない、実際のあの時代の出来事(大日本帝国憲法発布絡み)や実在の人物と登場人物を絡めようとして無駄に空回りしてる印象が否めない。そして風俗描写が少ないというか、描写してるポイントが私の好みでないというか……。
    全体的にいろいろなところが微妙に物足りなくて残念な印象。(まあ、ハードカバー本292ページですが、余白も多いし、文章量からするとかなりボリューム少ない本ですよね)

    参考までに、私の場合、こういう時代小説風+ミステリの作品だと三木笙子先生の作品のが好みですね。

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