つばき

著者 :
  • 光文社
3.26
  • (2)
  • (18)
  • (19)
  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 120
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334929510

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • みをつくしシリーズの高田さんの本を読んだ後だと見劣り感が否めない。話が散漫なのと主人公の定まらない性格が全くスッキリしない。あきない世傳の大阪の慎ましいあきないに比べ、粋を生業とする江戸のあきないの比較は読んでいて楽しいが、まあ、澪には到底勝てないよなあ

  • しっかりもののつばきが、だいこんという名の店をきりもみする姿を描いたもの
    聞くは1時の恥、聞かのは松代の廃止と言う一切を、あんたはご存知か?
    飽きないでは儲けを出すのが大事。ただし程良い儲けであることがさらに肝要
    はが丈夫なものは、硬いものでもバリバリと音を立てて食う。はが丈夫であることには、なんだありがた味を感じるままに、である

  • 才色兼備なつばきのスーパーウーマンっぷりがすごすぎて若干引くが、基本的に江戸時代の細腕繁盛記は好きなのです。

    なんとなく続きを思わせる終わり方。
    続刊が出るならば、読んでもいいかなと思うレベル。

  • 「だいこん」続編

    前回、材木屋豊国屋との諍いが原因で寛政元年五月、浅草から深川へと移ってきた一膳飯屋「だいこん」。

    深川という土地、水の違いや祭りに対する思い、妹たちは嫁いでいき新しく雇いいれた奉公人たち、色々と変わったけれど、店主つばきのメシ炊きの技や商売の才覚、気っ風の良さは相変わらず。
    そこに柔らかさが、加わった。
    以前よりも、ぐっと堪えたり一息つくということができるようになっていて、大人の女性になった感じがする。

    騙りにあったりと痛い目にもあったけれどタダでは転ばないつばき。たくさんの人を味方にしていく様が気持ちよかった。
    物語は棄捐令の出された直後で終わる。つばきの決意はどこへ向かうのだろう…。
    なぜ、彼女はいつもきっぱりとこれまで積み上げてきたものを捨ててしまえるのだろう。
    そんなことを思う一冊でした。
    そして、50半ばの弐蔵と30前のつばき…。
    続きが気になる。

  • 浅草から深川に移ってきた一膳飯屋「だいこん」。
    店主つばきの才覚とメシ炊きの技は評判だが、
    深川には独自の商売が息づいていた…。周囲に
    助けられながら、ひたむきに商いする女あるじの
    繁盛記。
    ずいぶん災難が多く降りかかった感じ。
    でも、つばきは人柄も手伝って強く進む。
    もうちょっと自分に優しくてもいいんじゃないかい?

  • 女性ながらも江戸っ子気質のつばきが、以外とあっさりとオトコに恋愛感情を持ってしまうアンバランス感が面白い。

  • 2014年7月刊。初出は小説宝石2005年8月号~2013年9月号。だいこんの続編。だいこんほどの面白さは、なかったです。行き当たりばったりの筋運びのように思います。

  • 一膳飯屋つばきさんの話。
    粋と見栄とを描いた山本先生ならではの江戸もの。
    読み終わりはいつもながらしゃっきりした気分。
    次回作が楽しみ。

  • 「だいこん」の続編と知らずに読んだお江戸細腕繁盛記。主人公つばきの真摯な生き方に心打たれます。恋の行方も気になりますが、「だいこん」も読んでみようと思います。

  • 話の筋の途中で、ちょくちょく別のエピソードが挟まれるので、少し読みづらかった。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本一力の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×