- Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336025609
感想・レビュー・書評
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ボルヘス編纂「バベルの図書館」シリーズ ジャック・ロンドン編。
文章は鋭く目線は容赦ない。現実的なのですが鋭すぎて不条理小説のよう。
海からあげられた巨大真珠を巡る駆け引き。…と思いきやいきなり圧巻のハリケーン描写になってにびっくり。/マプヒの家
遊牧の習慣で弱った老人は寒村に置き去りにされる。
老人が、生命にしがみつき、そして手放す姿を描写する。/生命の掟
毛皮泥棒として捕えられたアナーキスト、最期の大博打。/恥っかき
「我々の要求に応じなければ、全く無関係の人間が死ぬことなる」姿の見えない脅迫者の不条理な恐怖。
読みながら「誰がどうやって?」を考えてしまったんだが、この短編のテーマは全くそういうところでなかった。ただただ意味の分からない不条理。/死の同心円
憎しみ合った二人の男の顛末/影と光詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
5編からなる中短編。
どれも残酷な描写や痛々しいお話が多かったですが、読み進めていくと最後のオチがスゴイ。
スッキリする訳でもないけど、面白いと感じてしまう。個人的には「恥っかき」と「死の同心円」が特に面白かった。 -
第5冊/全30冊
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読みにくいものもあるバベルの図書館シリーズだが、これはわりと読みやすい部類。表題作は容赦ない攻めがおぞましく、屈せざるを得なかった苦悩と決意を、今にも割れそうな薄いガラスを通して見ている感じがたまらない。