張り出し窓の街 (カイロ三部作 1)

  • 国書刊行会
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  • Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336053770

作品紹介・あらすじ

旧市街に住む一家の長、アフマドの壮年期の物語。彼は家の外では酒色を楽しむが、家庭では厳格な独裁者。妻のアミーナは夫の留守の間に禁じられた外出をしたことがばれて、一時実家に帰される。美貌の次女アーイシャは資産家シャウカト家のハリールに嫁ぎ、それが縁で長女のハディーガもハリールの兄イブラーヒームと結婚。アフマドの長男で身持ちの悪いヤーシーンは父の親友の娘ザイナブと結婚させられるが、性的醜聞が原因で、身重な妻が家出をして離婚。時代は1917年から1919年までで、この時期英国からの独立運動が活発となり、指導者のザグルールがマルタに追放されると、エジプトはデモで騒然となり、愛国青年の次男ファフミーは親に内緒で活動。やがてザグルールが釈放され、民衆が平和的デモで喜びを表現したが、英兵が発砲し、一家の希望の星ファフミーが、あたら19歳で落命。

感想・レビュー・書評

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  • 1917 年 ~ 1919 年のエジプト・カイロでのお話。
    異文化の家族の生活は多くの驚きを覚えるが、
    リアリスティックな描写で読者を惹きつける作者の巧さを感じる。
    時代背景としてイギリスからの独立機運が高まる頃から、
    どんどん物語に吸い込まれてゆく。
    541 ページの長編だが、まだ更に 2 部、3 部へと続く。

  • 4.67/40
    カイロ三部作(「張り出し窓の街」→「欲望の裏通り」→「夜明け」)

    内容(「BOOK」データベースより)
    『旧市街に住む一家の長、アフマドの壮年期の物語。彼は家の外では酒色を楽しむが、家庭では厳格な独裁者。妻のアミーナは夫の留守の間に禁じられた外出をしたことがばれて、一時実家に帰される。美貌の次女アーイシャは資産家シャウカト家のハリールに嫁ぎ、それが縁で長女のハディーガもハリールの兄イブラーヒームと結婚。アフマドの長男で身持ちの悪いヤーシーンは父の親友の娘ザイナブと結婚させられるが、性的醜聞が原因で、身重な妻が家出をして離婚。時代は1917年から1919年までで、この時期英国からの独立運動が活発となり、指導者のザグルールがマルタに追放されると、エジプトはデモで騒然となり、愛国青年の次男ファフミーは親に内緒で活動。やがてザグルールが釈放され、民衆が平和的デモで喜びを表現したが、英兵が発砲し、一家の希望の星ファフミーが、あたら19歳で落命。』


    原書名:『بين القصرين』(英語版『Palace Walk』)
    著者:ナギーブ・マフフーズ (Naguib Mahfouz)
    訳者:塙治夫
    出版社 ‏: ‎国書刊行会
    単行本 ‏: ‎541ページ

    メモ:
    死ぬまでに読むべき小説1000冊(The Guardian)「Guardian's 1000 novels everyone must read」

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著者プロフィール

(Naguib Mahfouz)1911年、エジプト・カイロ生まれ。主な小説作品に、『ミダック横町』(1947、本書)、『蜃気楼』(1948)のほか、『張り出し窓の街(バイナル・カスライン)』(1956)、『欲望の裏通り』(1957)、『夜明け』(1957)の「カイロ三部作」、『渡り鳥と秋』(1962)などがある。1988年、ノーベル文学賞受賞。2006年逝去。

「2023年 『ミダック横町』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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