晴れた日は図書館へいこう (文学の森)

著者 :
  • 小峰書店
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本棚登録 : 311
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784338174152

感想・レビュー・書評

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  • 本と図書館が大好きな小学生を主人公にした、連作短編集。
    毎話、小さい謎を解く日常ミステリーで、読むのがとても楽しかった。
    小さい謎、ではあるのだけど、当人にとってはとても重たいもので、謎を解く主人公たちとの関わりで重荷が少し軽くなっていくのが短い話の中でもしっかり伝わる。
    主人公も丁寧に描かれていて、最後の話は涙が出た。
    続きもあるようなので、読みたいな。

  • 図書館というのは素晴らしいものです。知識を得ることも出来、娯楽を得る事も出来る。休憩も出来るといいことづくめであります。
    そんな素晴らしい図書館の素晴らしさを伝える素晴らしい児童書です。この本を読んだ子は図書館大好きな子だと思うので、本好きでない子の手には取られないかもしれません。非常に残念です。
    ちょっとしたミステリーっぽさも有り、大人が読んでも違和感を感じないので、小学生高学年くらいの子に是非読んで頂いて、その後の読書人生を続けて頂きたいです。
    小学生の頃は結構読んでいる子でも、中高と進むにつれ一気に読書人口が減ると見ています。これは図書館の借りられた本ランキングなどで顕著に分かります。これからの本業界の為いい本をどんどん読んで読書習慣を捨てないでくださいね。

  • 小学生向けなのかな。さらっと読める図書館にまつわるちょっとした謎解き。
    図書館のような場所あるしおりは、お母さんの仕事が忙しくてもたくましいな。
    しおりちゃんの本に対する想い、冒頭、タイトルにもある「晴れた日には図書館へいこう」ということばは晴れやかだった。

  • "読みたい本は、たくさんある。その上、わたしが一冊の本を読んでいる間にも、世界中でたくさんの人が、わたしたちのために新しい本を書いてくれているのだ。雨の日だけじゃ、とても読み切れない。
    だから、わたしは声を大にしていいたい。
    晴れた日は、図書館へいこう!"

    小学校5年生のしおりは本が大好き。いとこの美弥子さんが司書を務める図書館の常連さん。
    春休みの今日も、まずは図書館へ。

    迷子の女の子が「あ、わたしの本」と言った本は、ちょっと彼女が読むには難しいかなという本だった。「わたしの本」
    同級生が図書館に返そうとしている本は60年間借りたままの本だった。「長い旅」
    図書館の返却ボックスに川の水が注がれて台無しに。どうしてそんなことをしたんだろう。「ゆれた本のなぞ」
    図書館から消えてしまう不明本。あまり行方不明になりにくい児童書や絵本が消えた理由は?「消えた本のなぞ」

    児童書に位置付けられる日常の謎系のミステリ。
    ……あれ? なんでウチ、この本を図書館に予約していたんだろう。何がきっかけになったのかなぁ……と、こちらでもミステリ。
    タイトルで検索したら昨年に新装版が発刊されていることが分かって、おそらく書店で気になってメモってたんだろうな、と推理しました。

    文体も穏やかで読みやすく、小中学生から楽しめる作品だと思います。
    それぞれの事件の原因となることも、子どもらしくて微笑ましく思ってしまいます。
    父親のことを知らないしおりへのアプローチも優しい視点で描かれており、読んでいてほっこりしました。

    • naginagi516さん
      主人公のしおりちゃん、私に似てる!?
      とってもおもしろいおはなしです!!!
      この本の続きもあるようで、読んでみたらやっぱりおもしろかった...
      主人公のしおりちゃん、私に似てる!?
      とってもおもしろいおはなしです!!!
      この本の続きもあるようで、読んでみたらやっぱりおもしろかったです。おすすめです!!!
      2014/02/22
    • があさん
      naginagi516さん
      コメントありがとうございました。
      そうなんですよ、続巻があるのをウチもしったので、近く読んでみようと思ってい...
      naginagi516さん
      コメントありがとうございました。
      そうなんですよ、続巻があるのをウチもしったので、近く読んでみようと思っています。
      2014/03/02
  • つまんねー!!
    こういうのを子供だましって言うんだよ。
    本当に素晴らしい児童文学は読者の年齢を超えて心に響くものだけど、この本は小学校高学年から中学生なら、こんなもんで喜んだり驚いたり感動したり感心したりするでしょ、という読み手を馬鹿にした作品。
    本当のミステリでもなければ、思春期の心を見つめた本でもない。設定も安易で不自然。
    子どもがこの本を図書館で勝手に借りて「面白かった」と言う程度なら許すけど、大人でこういう本を「良かった」って言う人、ちゃんとした本読んだことあるの?
    図書館の知識が身につくなんて言う人もいるけど、図書館職員が著作権法に違反してますよ、この本。

  • 大人が読んでも面白い、という評判だったので、娘が図書館で借りてきたのを拝借して読みました。
    主人公は小学生なので、小学生向けのお話ですが、確かに面白かったです。
    図書館の利用方法、歴史、今起こっている問題、などがお話の中に盛り込まれていて、娘がこの本を読んでどんなふうに感じたのかが気になりました。
    たまには親子で同じ本を読んでみるのもいいですね。

  • 小学生高学年むけ。
    図書館ならではの事件やエピソード満載。
    子どもにも是非よんでほしいし、図書館はじめ、公共のものに関するきちんとした感覚をもってほしいなぁって思った。

  • ライブラリアンとしては、公共図書館に勤めた経験がないのですが、湿った本を書架へ返すなんて、信じられない!という違和感あり。不明本についてとか、本の捜し方があるのはいいですが、講演会の案がどうなったの?とか、解説しすぎて、ページ足りなくなってまとめちゃう。なんてことあるのかな?ってちょっと疑問も残りました。という訳で、私は薦めないかな。

  • 【収録作品】プロローグ/第一話 わたしの本/第二話 長い旅/第三話 ぬれた本のなぞ/第四話 消えた本のなぞ/第五話 エピローグはプロローグ
    以前読んで面白かったので、小4長女に勧める。主人公の本好き・図書館好きな少女に激しく共感していた。まるで自分の思っていることを書かれているようだと。図書館や本を愛する気持ちが前面に押し出されている。素直な子どものうちに、是非読んでおいてもらいたい。作中に出てくる、トンデモなオトナにならないために。

  • 読書好きの小5のしおり。
    従妹のお姉さんは、地元の市立図書館の司書さん。
    離婚したお母さんと二人暮らしのしおりと、図書館をめぐるささやかだけど、様々な事件の真相。
    なんだか、わくわくさせられるエピソード。
    図書館て、いいよね〜
    風の日も、雨の日も、そしてもちろん晴れた日も、図書館に行こう♪^^♪

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著者プロフィール

緑川聖司(みどりかわ・せいじ)
大阪府出身。2003年『晴れた日は図書館へいこう』(小峰書店)で第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞の佳作となりデビュー。主な作品に「本の怪談」シリーズ、「怪談収集家 山岸良介」シリーズ(ともにポプラ社)、「七不思議神社」シリーズ(あかね書房)などがある。『世にも奇妙な物語』(集英社みらい文庫)、『炎炎ノ消防隊』(講談社青い鳥文庫)など、ドラマや漫画のノベライズも手がけている。

「2023年 『意味がわかるとゾッとする  怖い博物館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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