著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 432
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344001794

作品紹介・あらすじ

こんな小さな歴史だけど、生きてきた道の上にはたくさんの思い出がある-。ウェイトレスが天職の瑛子、27歳。丈夫な心が伝える、どこまでも深い癒しの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の心が綺麗すぎる。こんな人間いるのか。と思うのだけど、この綺麗な心で自分の心が癒される。
    よしもとばななの小説は、共感する部分に出会うために読んでいる気がする。自分ではうまく言葉にできない心情を代弁してくれるような部分に出会うと、かゆいところに手が届いたようで、すっきりする。

  • 読みやすい言葉で紡がれ、心地よく読みすすめるうちに、心にじ~んわりとしみてきて、いつのまにか癒されているような作品。
    母を亡くした主人公瑛子が、主をなくしたセーターにその不在を強く感じるシーンが堪らない。
    「誰かに頼り切って、受け止めてもらえるのが分かり切っていて、電話をすることももうない。もう全員が他人なのだ。」

    だけど、彼女自身タヒチの圧倒的な自然の中で癒され、子どもの頃を思い出しながら、
    「こんな小さな歴史だけれど、生きてきた道の上にたくさんの思い出がある、その中ではもう会うことのない父も生きている・・・」と泣きそうになるシーンもいい。

    大切な人がいなくなっても、幾多の思い出が今ある光景のなかから立ち上がること。自然にはそれを促す力があること。なんだが、本筋とは違うところで何故だか心に染み入るあれこれがあり、心穏やかになる作品だった。

  • きれいなリボンで飾られたプレゼントの意味とは、決して物質的な意味ではない。そんな贅沢な時間を何かにそっと包みたいという人の心なのだ。終わりが来るなんて永遠に思わずにいたいという祈りなのだ。

  • 図書館

  • ばななさんって、あいかわらず透明な感じの文章だなぁ。

    「タヒチ」である必然性があまり感じられないのがちょっと残念。

  • 吉本ばななさんの。
    過去に読んだ本。

    描かれている恋愛はドロドロしているんだけど、吉本さん独特の健やかさが感じられる作品。

  • 久々にゆっくり本を読んだ。読みやすいし、情緒不安定なせいか泣けた。結末も良かったし、今年に入って初めて読んだ本だったのでイイスタートを切れたなって感じ。…てかレビューになってないな。

  • 世界の旅第四弾。
    また不倫の話かよおおおって思ったけど面白かった!

  • どうしようもなく人を好きになって
    2人だけにわかる何か宝物見たいに思えて

    なんだか、いいなぁ

  • 2010/9/23 読了。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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