Big Fat Cat AND THE GHOST AVENUE (BFC BOOKS 3)

著者 :
  • 幻冬舎
3.69
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本棚登録 : 352
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344003194

感想・レビュー・書評

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  • BFCシリーズ3作目。
    新しい店を開くチャンスも奪われ、ビッグ・ファット・キャットともはぐれてしまったエドは、朦朧とした意識のまま町を彷徨い、行き倒れてしまいます。
    目を覚ましたエドがいたのは、人々がゴースト・アベニューと呼ぶ、ゴミにまみれた廃墟街でした。
    エドはホームレスの老人・ウィリーに案内されて、かつては美しい映画館だった建物へ。
    そこでは何人ものホームレスたちが暮らしていました。
    彼らとたき火を囲んだエドは、ぽつりぽつりと自分のことを話し始めます…

    前2作よりも、より本格的な物語になっています。
    情景描写や心理描写、それにくだけた日常会話の表現などがたくさん出てきました。
    今回著者が強調しているのは、読み飛ばすスキルを身につけること。
    本書後半の解説部分もこの点に重点を置いて書かれています。
    物語を進める動力源になる文章を押さえておけば、細部の描写がわからなくても物語を楽しめるよ!…とおおらかな気持ちで英文に向かい合うことを肯定してくれました。

    今回は本文→解説→付録のリーフレット(本文をBFCのメソッドで3色に色分けしたもの)の順番で読んだので、結果的に本文を2回通り読むことになりました。
    1回目もあまり苦労なく読めましたが、やはり解説のあとに読んだ2回目は1回目よりも物語の情景がイメージしやすかったです。
    それに動力源の文章を意識しながら読んだせいか、1回目よりも気楽に読めた印象。
    少しずつステップアップしていく本シリーズに楽しみながらついていきたいです。

  • Big Fat Cat3冊目。
    話は少し重苦しい回でしたが、まだなんとか読める。

    解説が今回から文法解説式ではなくなっていますが、読み方の解説に変わっていて分りやすかったです。
    日本語英語に関係なく役立つ解説もあり、本として読みやすかったです。

  • シリーズ第3弾。
    人生のどん底にいるエドは、ゴースト通りにたどり着く。
    そこは人の記憶からもさすれ去られたかつての繁華街だった。

    前2作までとは打って変わって、難易度も上がり、読み応えあり。
    しかし、英字小説の読み方のコツを後半で解説しており、
    そのコツを使って読めば、スンナリと読むことが可能。
    しかも、このコツはどの英字小説にも適用できるものであり、
    本シリーズ以外にも手を出したくなる1冊。

    内容自体もどうなっていくのか?楽しみ。

  • Ed と BFCの第一部終了の巻でした。忘れられた場所で生きている人々との会話や、主人公の母への思い・・・。ちょっぴり泣きそう(年甲斐もなく・・・)red bookはまだ健在なんですね(・。・;

  • 登場人物が増えて、セリフが物語を引っ張って行く場面も…

    絶望的な状況の中、自暴自棄になりかけるEd。
    そんな時でも、優しい人柄が端々に現れていて、読んでいて安心感を感じる。

    そしてお約束の"Cat"❗ 続きが楽しみです

  • 3,927語

  • 十数年ぶりの再読。前回はかなり難儀した記憶が。今回はサクサク読めて、英語力の成長を実感。Edの身の上話に泣けた。

  • 物語自体は短くて読みやすい。英語も平易なやつやったから苦もなくいけた。
    日本語訳はついてないけど、本書後半の解説は秀逸。

  • 多読をやっていなかった頃は、読むのに時間がかかり
    すぐに疲れてしまったのですが、60万語を超えた現在は
    さらっと読めてしまいました。
    それでも面白さは変わりません。

    Jeremyのボディーガードに襲われ、
    怪我をした上にキャットもお金も失い道端で
    行き倒れてしまいます。
    凍死寸前のEdを救ったのはホームレスの老人でした。
    1950年代には豪華だったと思われる旧映画館に身を寄せ、
    ホームレスの人たちとの触れ合いで徐々に希望を見出すEd。
    人生はブルベリーパイのようだと語ったお母さんの話には
    続きがあったことを思い出します。

    ホームレスの人たちのために即席のアップルパイを作り、
    キャットと再会し、笑いを取り戻したEdは
    人生を再度踏み出す決心をします。

    本文も面白かったですが、解説の下にある
    広告やコラムがEvervilleのタウン誌のようで
    とても楽しいです。

    34冊目 3,927words YL2.5
    total 605,011

  • ■書名

    書名:Big Fat Cat AND THE GHOST AVENUE (BFC BOOKS)
    著者:向山 貴彦

    ■概要

    大好評BFC BOOKS第三弾。車にはねられたエドは、朦朧とする意識
    の中、幽霊通り(ゴースト・アベニュー)に足を踏み入れた‥‥。
    読み飛ばしのテクニックが身につく解説と別冊「三色辞典」付き!

    『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』の方法論
    をもとに、英語を読む楽しさを知るための物語シリーズ、BFC BOOKS。
    その第3弾が、本書『Big Fat Cat AND THE GHOST AVENUE』だ。

    今回は、解説のスタイルを一新。辞書スタイルではなく、いわば英
    語で小説を読むためのコツを、読み物のスタイルで親切に解説して
    いる。たとえば最初はすべてを理解できなくとも、物語の進行に重
    要な部分を注意して読めば十分に楽しめること。また、英語の小説
    でのセリフの書かれ方や会話の役割なども教える。さらに、同じ強
    調でもvery、really、soではどのように度合いが異なるのか、avenue、
    street、roadをイラストにするとどんなイメージなのかなど、日本
    で辞書を見ただけではつかみにくい事柄を取り上げている。従来の
    解説は巻末の「ビッグ・ファット・キャットの三色辞典」にまとめ
    られ、おなじみのやり方で難しい文や単語を解説している。

    物語自体も解説も本格的になってきており、シリーズ前作はやさし
    すぎたという人や、すでにペーパーバックを読み始めているがわか
    らないところが多いという人も、読んでみると参考になることがけ
    っこうあるはずだ。

    GHOST AVENUEとは、「世界からこぼれ落ちた者たちの集うところ」。
    そこに迷いこんだ経験が、今後のエドの人生にどんな転機となるの
    か。物語のこの先が楽しみだ。
    (From amazon)

    ■感想

    前作よりかなりレベルが上がった、シリーズ4冊目です。
    英語初心者は、読めないでしょ、これは・・・・・

    このシリーズ、「英語の初心者向けの多読用書籍」ですよね?
    かなり、レベルが上がっている気がしますが・・・・・

    内容は、不幸の連鎖に巻き込まれているエドが、浮浪者のたまり場
    であれ、「GHOST AVENUE」に迷い込み、そこの住人達を交わって
    いきます。また、エドの過去(母親と父親)も明らかになります。
    最後には、マスコットキャラも戻ってきて、これからどうなるか
    という結構明るい感じで終了します。

    エドのマイナス思考ぶりに少しイライラしますが、これがあるため
    周りの人間の温かさが際立っており、物語として面白くなっていま
    す。

    基本的には、本巻で一段落という感じですね。

    次からは、第2章という感じで始まりそうです。
    再読だけどかなり忘れているので、楽しみです。


    また、本編以外の部分では、「飛ばし読み」について解説していま
    す。これは慣れるまで非常に難しいですので、ひたすら慣れるまで
    読む事です。練習としては、日本語で自分の興味の無い分野や読んだ
    ことのない作家の文章などを読むと、自分が日本語でいかに飛ばし
    読みをしているか実感できると思います。

    実際、飛ばし読みは日本語でも、英語でも本を読むときのテクニック
    ですね。
    英語の多読では、飛ばし読みが出来ない限り、読むのが苦痛になる
    はずです。目的は楽しく読むなので、分からない単語は、気持ちよく
    飛ばしてしまうと良いと思います。

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