ダライ・ラマに恋して

  • 幻冬舎
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344006751

感想・レビュー・書評

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  • 『ダライ・ラマに恋して』『ガンジス河でバタフライ』などキャッチーなタイトルが目を引き、ミーハーと思いつつ読んでみる事に。
    これが何のその面白い!

    旅行記でありながら後半はかなりの仏教本。
    しかしながらそれを全く感じさせない著者の平語調。
    思わず自分もダライ・ラマに会ってみたい気にさえなってしまう。
    たかのてるこ初読みだけど、凄いなこの人!

    早速、他の本も読んでみようと思う。

  • おもしろかった、です。旅の日記です。
    「~に恋して」というタイトルは、ウソではなく、本当に恋してる。
    ダライ・ラマは私も興味を持っている人だけど、ココまでの熱意はない。
    でも、これを読んで、自分もダライ・ラマ14世に会った気分がするからふしぎ。
    チベット仏教やダライ・ラマのおカタイ本に抵抗がある人向け。

  • ダライ・ラマの本に深い感銘を受けた著者は、なんとダライ・ラマ本人に会いに行くことを決意します。失恋のショックで傷心中だった著者ですが、ダライ・ラマを育んだチベット文化の地で、人生で本当に大切なことを学んでいきます。チベット文化の独特な風習とダライ・ラマの魅力を、ユーモア溢れるエッセイで楽しむことができます。

  • 「ダライ・ラマ自伝」を読んで、現代ものでもう少しライトなのも、と思い手に取る。大失恋の痛手を癒すために、次の目標はダライ・ラマに会いたい!会見を申し込むも何年か待ち。その間に、チベット本土やチベット文化を色濃く残すラダックに訪れ。チベットでは、表面の友好と自由のなさを、ラダックでは仏教の教えの懐の深さと人情の厚さにふれ。終章のダライ・ラマとの会見も出色。生きるとは、人にとって幸せとはとか大きすぎるように思える問いにも丁寧に答えられていて感銘を受ける。以下備忘録的に。/チベットでは「ダライ・ラマ」ということばを発することも許されず、写真を飾るなどもってのほか/中国人とチベット人はそんな違わないから結婚も珍しくないし、もともとチベットは中国のもの、と言ってはばからない若者/「「私」なんてもの自体、幻想なんだから、すべての人のために祈るってことは、自分ことも含めて祈っているのと同じことなんだよ。他の人のことを思いやって行動し、他の人のために祈っていると、自然と、自分の心にも平和がもたらされるんだ」/「この世に永久に変わらないものはない」ってことが本当に分かっていれば、親の死だって自然のこととして受け止められるはずだよ/前世の記憶のある少女。前世の時の家族にも認められ、引き取りたいと言われるも、断り/僕たちが天地創造を信じることができないように、彼らだって輪廻転生を心から信じることはできないと思うよ。もちろん僕は、彼らの信仰を尊重しているけどね。でも、ただ尊重することしかできないよ/ブッダの教えで大事なことは二つ、因果と永続しない、ということ/大事なことは、どんなときでも自分自身と向き合い、自分の潜在的な可能性を引き出そうとすることです。どれだけ辛い状況でも、悲観的な環境にあっても、心の平安を保つことはできます。(ダライ・ラマ)

  • ダライ・ラマ氏やチベットのことがちょっと知れてよかった!でもなんか物足りなかったかなー

  • チベット仏教
    ダライ・ラマは輪廻転生を信じるチベット仏教より、ダライ・ラマの死後に転生したと考えられる子供を探し次代のダライ・ラマとなる。
    よい行いをすることで次代も人間に転生できると考え、相手への思いやりと平和を祈り生活をする。
    仏教が生活に根ざしており、五投拝礼によって、祈りを捧げる
    執着は全ての悲しみの元となる
    すべてのものの幸せと世界平和を祈ることで、自分自身も幸せをえることができる。

  • 失恋した著者がダライ・ラマに会いに行く話。
    そんな簡単にダライ・ラマに会えるのかと思いましたが、なんと会えちゃうのがすごい。

  • その名の通り「ダライ・ラマに会うため」が目的の旅。
    チベットって良く耳にする地名だけど案外何も知らない(関心を持っていない)自分に気づかされる。経済的に大きな影響力を持つ中国に対し、こうした現実をなんら改善出来ない世界。共産党の一党支配である中国国内で圧倒的な存在感をもつ彼は「亡かった存在」にしたい人物なのであろう。
    日本人である我々は、何事もあいまいで、信仰という概念もあいまい。ソレが良いという人やゆるさが心地よいという事も一つの考え方としてアリなのであろうが、現在の我が国を取り巻く様々な出来事はここから原因があるのではないであろうかと考えさせられた。
    チベット仏教の教えという、唯一絶対の考え方。ソレが人々の生きるプリンシブル(原理原則)であり、秩序の中心軸である。
    自由を履き違えて振りかざす我らは、物質的な豊かさにある欲を犠牲にしてでも、精神的な基軸を求める時期に直面しているのではないだろうか。
    隣国との様々な軋轢に対する、国としてのまとまりの無さや危機感の欠如、国内での震災被害者への支援の進行と政治など様々な出来事を通じて深く考えさせられる1冊であった。

  • 私の人生を変えた本と言っても過言ではない。考え方が変わった。

  • 001.2005.3/25 2刷、並、カバスレ、帯なし
    2012.6/30 伊勢BF

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たかのてるこの作品

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