無銭優雅

著者 :
  • 幻冬舎
3.63
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本棚登録 : 1131
感想 : 203
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012844

感想・レビュー・書評

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  • どっちかが死んだ時点で、心中と一緒だよ。
    心は、きっと後追い自殺する。

    雰囲気は、らびっと病を彷彿とさせる感じ。

    んーーー、42歳の恋愛とはとても思えない!
    みーみー鳴いて、甘えて、甘やかして、甘やかされて。

    こんな関係理想だなぁ。
    いつだって、心中する前の日の心持ちで相手のこと思いやれたら、
    ステキな関係が築けるんだろうな。

  • 読みたいけど、ある意味大人の恋愛すぎて読めない…もう少し大人になってからよもーって本

  • 読書にはまるきっかけ、かわいい男の子もいいなって思うようになったきっかけ、山田詠美にはまったきっかけ!たまたま家にあって(たぶん母の)何気なく読んだらはまりました(笑)日常の恋が素敵に書かれているってゆー感じで好きです!

  • 「心中する前の日の心持ちで、つき合って行かないか?」
    人生の後半に始めたオトコイ(大人の恋?)のお話。

    四十二歳の慈雨と栄。二人は 死 という代物に、身勝手な価値を与えているのでは。


    人との繋がっている深さって?どれくらい?

    究極にシンプルな生き方が優雅だったりする。

    自分の丈にあった生活からほんとの幸せは感じられるのかもしれない。

    年を重ねていくごとに素直になると、
    また発見、そしてまた発見と

    ワクワクするのですね。

    男性よりも、女性うけしそうな感じかもしれない。

    素直にいきたいと思った作品。

  • 最後は必ず納得させる「何か」があって、その「何か」によって、作品が体の中に沈んでいく。43歳の男女の愛が、こんなに身近とは。言葉とリズムが良い。

  • 10年ぶり?の山田詠美さんの本。引き込まれちゃうのは慈雨ちゃんの恋愛観に共感できるから?


    しょんぼりの救済場所

    確実に帰ってくるであろう男の不在は、何よりの鎮痛剤だ。


    目移りする男との恋なんて趣味じゃない。お互いしか見えない恋以外なんて恋とは呼ばない。


    ちなみにまだ死の気配は恋の盛り上げにはならない。いつも死の気配で不安定になる。

  • こんな風に年を重ねたい。
    自分を曲げずに愛せる人、相手の生き方を邪魔せず愛せること。

  • 年を重ねて、死が近くなる。
    その中でも恋愛っていいなって思う。
    私は43歳でも恋してるのかな。

  • 久しぶりに山田詠美の本を読みました。
    40歳を過ぎた同じ年カップルの話‥とくに感情移入するわけでもなく
    前半読み飛ばしていましたが、残り三分の一ぐらいから、おもしろくなり
    お父さんが亡くなったあたりでは涙がこぼれました。
    軽妙な文章で、どんどん書き綴っていっても、やっぱり山田詠美はとても
    「小説」がうまいです。

  • Amyに「恋は中央線でしろ!」と言われちゃあ、するしかないと思うのだ。主人公の慈雨という名前が良い。しかも呼ばれ方は「慈雨ちゃん」である。可愛い。

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著者プロフィール

1959年東京生まれ。85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。87年『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞、89年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、91年『トラッシュ』で女流文学賞、96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞、12年『ジェントルマン』で野間文芸賞、16年「生鮮てるてる坊主」で川端康成文学賞を受賞。他の著書『ぼくは勉強ができない』『姫君』『学問』『つみびと』『ファースト クラッシュ』『血も涙もある』他多数。



「2022年 『私のことだま漂流記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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