- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344021051
感想・レビュー・書評
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思春期の妬みや羨望を共感できる。
自殺のシーンで、もういちど生まれたみたいだった。それが誰にも祝われない誕生日翌日だった。ってのがなかなか。
できすぎてるんだけど、そんなフィクションもいいなって思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
それぞれの人にその人なりの想いがある。外には出さないけど。周りに対する自分の立ち位置とか、共感できるところがあった。椿目線の話も読んでみたいな。
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浅井リョウぽい。自分も浅井リョウの小説みたいに描けたら趣ある人生になりそうとか思う
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19歳から20歳までの大学生、専門学校生を軸にした連作短編集です。
10代から20代へ移りゆく、もう子どもでもない、かといって大人にもなりきれていない、フワフワ・キラキラした時期が描かれています。
変化の大きさに違いはあれど、タイトルのとおり「もういちど生まれる」瞬間が、それぞれの人物にあって、とても清々しい気持ちになりました。
20歳のころの、何者にもなっていない特別な時間を懐かしく思い出しました。同世代の方はもちろん、大人になった方も楽しく読める1冊です。
図書館スタッフ(学園前):トゥーティッキ
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帝塚山大学図書館OPAC
https://lib.tezukayama-u.ac.jp/opac/volume/839387 -
初めての朝井リョウさん。
若者達のモラトリアムを感傷的に描いたオムニバス。
学生時代に読んでたらもっと感情輸入できたかな。懐かしい胸の切なさが少しだけ余韻として残った感じ。 -
朝井さんの作品をはじめて読みました。
平凡だけれど、誰もが共感できるような。もがき苦しむ若者(大学生)のお話。
特別になりたい私の気持ちを書いてあるような作品でした。 -
なんというか、ひらがなで表すなら「あやめ」じゃなくて「つくし」みたいに、すべて一筆でさらりと書けてしまうけれどよく見るといろんな方向に開いているような、ナツ先輩はそういうひとだ。
ー[僕は魔法が使えない]新
「今日は誰のMD聴いてるの?」
「…奥華子」
「確かにMDを使ってる時点で立派な
時をかける少女だよね…」
ー[もういちど生まれる]風人 -
もがく若者たち。とはいえそれすらも平凡な若さの日々。誰の物語だって特別なんだから。