日本大沈没

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022331

感想・レビュー・書評

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  • 日本は社会主義国家と表現されていますが確かにそうかもしれないと感じてしまう。

    私だけ?

  • ・藤巻さんのモルガン時代のディーリング人生とはひたすら「耐えること」
    ・マーケットは人気投票的な動きをするので当初は多くの人間の考え方に流されやすくなる。
     しかし経済学的におかしな動きは時が経てば修正される。

    ・変動為替相場制は「景気の自動安定装置」という偉大なるメリットがある。ユーロ圏はその偉大なるメリットを放棄してしまった。

    ・日本国債の91.7%を日本人が保有しているということは外国人からみて日本国債に魅力がないとも言える。
    ・ゆうちょ銀行。社会主義の権化。個人金融資産の17%を預かる世界最大の銀行。預かったお金の8割は国債の購入に充てられている。

    ・日銀の量的緩和とは
    民間金融機関の日銀口座残高を増やすこと。
    そして金利のつかない日銀口座にお金を置いておくよりは貸し出した方が良いという考えを狙っている。

    ・消費税1%増税あたり2兆円の税収が増加すると考えてもよいかも
    ・REITとは投資家から集めたお金を複数の不動産(ビル、マンション、店舗、倉庫等)い投資し、賃料収入や売却時の値上がり益を投資家に分配する商品
    ・CNN Money
    ・金投資について、金は金利を生まない

    ・リーマンショックに対し、「レバレッジのかけ過ぎ」が問題という指摘をよく耳にしますが、危機の本質は少ないお金で大きすぎるリスクを背負ったことではない。流動性リスクの高い商品、すなわり「売りたいときに売れない」商品に深入りしすぎたせいだと思う。

  • ばらまき財政と日銀への過度の期待が日本をここまで堕落させた 消費税10%は「焼け石に水」 増税とハイパーインフレは「国家が国民から富を奪うこととなる 日本は世界柄見て非常識なほど再分配社会である 結果兵藤主義を続ければ、日本での新発明はゼロになる

  • 沈没なんて誰も望んではいませんが、可能性はゼロじゃない。
    どうするか?

    「ガラガラポン」のあとはよくなるばかりと藤巻さんは言うけれど・・・
    大混乱するだろうなー。

    不動産なんて買えないから、外貨でも勉強するか。

  • デフレが原因で円高と言う認識だったが、藤巻氏は円高が原因で安く輸入できるのでデフレになったと言っている。
    ではなぜ円高になったかと言うと本来海外の投資に向かうはずだった金が日本国内で眠っているから。
    世界最大の銀行であるゆうちょ銀行を筆頭に日本の銀行が国債を買っているためだと。他に年金、保険なども日本国債がメインの運用になっている。
    暴落しない間はただみたいな預金金利で集めた金を国債に回せば1%ほどは確実に儲かるので薄利であっても横並びで国債を買うのでしょうかね。
    この説が正しければチキンレースと同じで資金が逃げるときは一気に逃げるはず。あまり明るい予想ではないがむやみに大丈夫と言うよりはまともな予想だと思います。

    ハイパーインフレが起こるかどうかはわかりませんが、保険として外貨建て資産を買っておけと言うのがこの本にある資産防衛術です。
    絶対大丈夫と信じてる人は別にそんなことをする必要は無いが可能性があると思う人はやっておけばと、保険と書いてるのはそう言う意味でした。
    新興国よりもシェールガス革命のメリットを受けるアメリカの株を推しています。
    不動産については藤巻氏も借金をして保有しているらしいので、銀行への返済が続けられるのならば良いではないかと。
    ただ地震のリスクも有り外貨建て資産が優先で余裕が有ればと言うスタンスのようです。

    最後の方は日本は社会主義国で悪平等がひど過ぎ、活力をそいでいると言う話が延々と。
    しかしアマゾンレビューでは藤巻本は結構ぼろくそに書かれてますねえ。
    サブプライムローンの問題では相関の強いパッケージはリスクヘッジにならないと言うことがわかったはずなので、
    日本国債x銀行預金x日本株と言う組み合わせよりは外貨を組み合わせる方がリスクヘッジとしては妥当かなと思います。
    短期で円高、円安どちらに振れるのかはどうせだれにもわからないにしても。

  • 衝撃的。日本の財政状況はどうにもならないところまできているとは感じてはいても、ここまで具体的に書かれてあるのを初めて読んだ。読んでしまった。そして知ってしまった。日本が社会主義体制の国家という内容も衝撃的だったが、読んで納得。確かに、日本人は税金を払うのは嫌がるくせに、なんでもかんでも国がなんとかしろーと言いすぎ。この本を読んで、金融のことを勉強して、資産運用とか考えようと思いました。貯金は今の所ありませんが。

  • 日本は社会主義国家。格差是正は正義ではない。自助努力がもっと必要。
    公正重視の当社にあてはまっていて怖いけど、まったく言い得ている。公正平等はパラダイスかゆで蛙を作るぬるま湯か。
    しかし、大震災でもきちんと列をつくれる穏やかな国民性は超ラッキーなヒトを生まないが不幸な人の数を少なくすることはできて、それもまた幸せの形?
    為替の根本がようやくわかった。1ドル100円の時に求めた利益20%と同じ利益を1ドル80円で求めようとするとドル価格を上げざるを得ないから競争力が低下する。

  • いやー、タメになった。財政破綻かハイパーインフレか。日本に住んでいる以上、不可避な懸念ですな。

  • 変わらない考え方。納得して仕舞う。

  • カリスマディーラーである著者が来るべき日本の財政破綻あるいはハイパーインフレに備えて外貨への自己資産のリスク分散を呼び掛ける。非常に平易な文体で内容も掴みやすく、面白く読めた。筆者のいう財政破綻が仮になかったとしても資産のリスク分散という考えは大切。自己資産のポートフォリオを見直すきっかけにしたい。

著者プロフィール

1950年、東京生まれ。一橋大学商学部を卒業後、三井信託銀行に入行。80年、行費留学にてMBAを取得(米ノースウエスタン大学大学院・ケロッグスクール)。帰国後、三井信託銀行ロンドン支店勤務を経て、85年、米モルガン銀行(現・JPモルガン・チェース銀行)に入行。東京屈指のディーラーとしての実績を買われ、当時としては東京市場唯一の外銀日本人支店長兼在日代表に抜擢される。同行会長からは「伝説のディーラー」と称された。
2000年、モルガン銀行を退行後、世界的投資家ジョージ・ソロス氏のアドバイザーなどを務めた。1999年より2012年まで一橋大学経済学部で、02年より09年まで早稲田大学大学院商学研究科で非常勤講師を務める。13年から19年までは参議院議員を務めた。2020年に旭日中綬章を受章。日本金融学会所属。現在、㈱フジマキ・ジャパン代表取締役。東洋学園大学理事。

「2022年 『超インフレ時代の「お金の守り方」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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