- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344022782
作品紹介・あらすじ
初めて書いた小説がベストセラーになった21歳の小説家ラウラ。映画監督を志す大学生ダンガに出会い、ふたりは強く惹かれ合う。会うたび別れが切なくなるほど心躍る時を過ごすが、ラウラの胸には疑問がよぎる。-突然目の前に現れたあの時、彼はわたしを知っていたのだろうか。
感想・レビュー・書評
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どこまでも個性的な作家の物語
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ミュージシャン・加藤ミリヤの第二作。
前作は孤独なヌード画家だったけど、今度は孤独な作家の話。
彼女の心情や世界観が反映されてるのはもちろんだけど、多分彼女の作家としての経験が生かされてるのかと思うと、楽しく読めた。 -
長い時間とまることなく読み続けた。はじめは悲しみというか、寂しくなった。でもそれは今までの捉え方が間違っていたのだと今は思う。読み進むうちに、止まらなかった。早く早く次のページに掻き立てられていった。全部を納得しながら。中盤からは優しさで包まれて、言葉にしなくてはいられなくなった。たくさんの言葉が読んでる頭の隅で広がった。早く読み切らなきゃと。こんな集中したのは久しぶりだなあ。マナにもすごく共感してしまいました。私は嘘をついていたのかなとも思うし、なんでだろう。やっぱり理想の形ってあって。人に対するものは、価値観の押しつけであってはだめで、それを受け入れることが正解だと思っているんだけど、じゃあもっと開拓しなくてはならなくてね。誰も代弁者になんかなれないんだよ。ミリヤのどこが好きって、やっぱり考え方なんだろうな。本当にいろんなこと考えて生きてるんだと思う。人間的な部分がすごく伝わってくるからね。言葉のひとつひとつに気づかされます。
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前作に比べて
すごくすごく
心を動かされました
感情が見える。
怒り
喜び
悲しみ
ミリヤの描く
主人公は、
共感できる部分を
もっている
2012.12.26 -
加藤ミリヤの小説第2弾。若い小説家の恋愛模様や仕事の事が描かれていて、なかなか面白い。主人公に、若い時にしかない感性、潔さや拘りを感じ、それは時と共に、賢く振り回る事を覚え、いずれ流されていく事も大事なものにも覚えた。