去年の冬、きみと別れ

著者 : 中村文則

• 幻冬舎 (2013年9月26日発売)

感想・レビュー・書評

[ふぅさんの感想 · 2022年9月27日]

終始ゾワゾワする本でした、
ミステリーとして驚かされたし、ホラーっぽい不穏さがなんとも言えない感覚でした。

[pbh23864さんの感想 · 2022年9月11日]

死刑囚との会話からはじまる、ミステリー。
文学作品っぽくしたかったのか、所々読みにくい、分かりにくい表現や言葉遣いが登場する。

他のレビューでも言われていたが、分量としては軽めなので、すぐ読み終わる人も多そうだ。

[ファンキーなお花さんの感想 · 2022年8月11日]

去年の冬、君と別れ、僕は化け物になることに決めた

仮にこの事件が現実にあったとして、
M.M.は拘置所の中でどのように受け止めるのか
そもそも現実を受け止められるのか……

化け物になった編集者は本当に化け物だった。
心まで全て、化け物だったと思わせられる小説だった。

[saori_riosa_さんの感想 · 2021年12月16日]

人間の内側の激しい狂気が静かに書かれている。文学的なサイコパスな本。純文学のようなミステリー。苦手分野の本だった。でも、最初と最後の献辞の謎には驚かされた。ここまですべて騙されるとは。。。私は苦手だったけど、秀逸な作品だと思う。

[ひかルッコラさんの感想 · 2021年11月18日]

面白すぎて一気に読みました！！各章のサブタイトルが"資料"の表記になっているところ、主人公の"きみ"が2人いること等、謎な部分の伏線回収がすごい…想像もしなかったラストに驚愕でした。これ読んだ人8割くらい読み返してると思う！笑　(私もすぐ読み返した笑)

[九州産業大学・造形短期大学部 図書館さんの感想 · 2021年10月19日]

「2014本屋大賞 10位」
九州産業大学図書館 蔵書検索（OPAC）へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1145213

[らさんの感想 · 2021年10月12日]

これは映画も観た。どんどん読み進めていくとそういうことかあ！ってなる感じ。
結構人間怖いって思う本だったけど展開が面白いというか怖いというかはっとするのでどんどん先を知りたくなる。

[ふくたろうのメモさんの感想 · 2021年6月10日]

余裕のある時しか中村さんの本は読めないと思っています。
人間の欲。
心地よくない人の頭の中をずっと覗いている感じ。
でもひきこまれて最後まで読んでしまう。

[葉と詩の下さんの感想 · 2021年5月30日]

#地獄変間違えきった領域に触れて本物描く化物

[あゆみさんの感想 · 2021年5月11日]

悪と仮面のルールで中村文則さんの作品を初めて読み、こちらは2作目。

悪と仮面のルールより私は面白く感じた。

全体的に不穏な空気の中、ゆらゆらとスルスルと話が進んでいく感じに飲み込まれ、一気に読んでしまった。

一度目は探りながら読んだ感じがあったので、全て知った後にもう一度読み直したらさらに面白いんだろうなと感じた。
少し時間を置いてから、また読みたいと思う。

著者プロフィール

一九七七年愛知県生まれ。福島大学卒。二〇〇二年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。〇四年『遮光』で野間文芸新人賞、〇五年『土の中の子供』で芥川賞、一〇年『掏ス摸リ』で大江健三郎賞受賞など。作品は各国で翻訳され、一四年に米文学賞デイビッド・グディス賞を受賞。他の著書に『去年の冬、きみと別れ』『教団Ｘ』などがある。

「2022年 『逃亡者』 で使われていた紹介文から引用しています。」