去年の冬、きみと別れ

著者 :
  • 幻冬舎
3.09
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本棚登録 : 3367
感想 : 467
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344024571

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物が皆同じ喋り方で同じ思想を持っているように見える。三点リーダーだらけの台詞。
    彼らが、主人公には僕らを理解できないと良いながらしっかり誘導していく都合が良すぎる展開は、読み進めていくとああそういう仕掛けだったのか、とわかります。きれいに終わっていると感じました。
    『地獄変』を模した狂気の描写が映像的で美しいです。

  • 僕は単純なので、作者のミスリードにまんまと引っかかりながら読み進めるので、内容を理解した後はこんなことよく考えるなあって感心した。 登場人物も決して狂気とも思えないし、一線を越えてしまうかどうかの問題。(実はそこが一番大事なんだけど...。) 自分の感情を人形に置き換えるなんて相手を傷つけずに、自分自身の欲求を満たすためにはありかなとも思う。 恋愛をしないアニメオタクもこの手のタイプか? この作家の作品としては非常に読みやすい作品たっだ。

  • よくわからないけど狂ってる…と思いながら読み進めて、途中からどんどん惹き込まれました。
    今から頭の整理をしながら二回目を読むために開こうとしていますが、このときが一番楽しかったりします。同じような方、いますか?

  • 頭のおかしい人ばかりで読むことがしんどい作品ではある。ただし、中村作品と心して読んでみると思ったよりはライトな印象。「教団x」の方が狂気、恐怖は凄かったし、「あなたが死んだ夜に」みたいな暗さも全体的には少なかった気がする。(ただ、中村作品に慣れただけかも)
    叙述トリックの部分は少し驚いたし、真犯人にも意外性はあったけど、ミステリーとして圧倒的に面白いとは言い切れない。そんな作品。面白いけど、中村文則の作品としては..と言う印象だった。

  • 「私の消滅」「教団X」「あながた消えた夜に」と
    中村文則氏の作品を続けて読んできた後で
    本書を読むと、手応えの無さを思い知る。

    狂気と泥濘、逸脱、絶望、弾かれる…といった
    キーワードは同じであるが、
    本作はまだまだ軽やかなのだろう。
    そこが手応えの無さかもしれない。


    再読はしないであろう一作

  • 4

  • 途中途中よく分からなくなって何回も読み返しました。私の理解力の乏しさ…
    だけど面白かったです。

  • 続きが気になって読みやすいので一気読み
    きみは誰だ?のところはどきっとしたけど他は特に。
    読み終わってなるほどとは思ったけど好みではないかな

  • 他の方も言われているように、映画を見てから本を

    読んだら うーーん。。となってしまった

  • 映画の後、原作を読んでみる。P200弱であっさり読めた。

    ネタバレ↓
    構造が分かりにくく、映画はかなり上手に作ってるなあという印象。だいぶ改変してるけど、ミステリーとしてはこちらの方がいい。
    原作は凝っていて面白いけど、だいぶ精神的におかしな人たちが多く、意図的に分かりにくくしてるので読むのに疲れた。
    こちらは叙述トリックにお姉さんが入れ替わっているというやり方をしているんですね。
    あと、最後のイニシャル…えっ、誰?となってしまった。説明受けないとわからないのは私の理解力のなさです。

    映画のほうが面白いという珍しい作品。

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著者プロフィール

一九七七年愛知県生まれ。福島大学卒。二〇〇二年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。〇四年『遮光』で野間文芸新人賞、〇五年『土の中の子供』で芥川賞、一〇年『掏ス摸リ』で大江健三郎賞受賞など。作品は各国で翻訳され、一四年に米文学賞デイビッド・グディス賞を受賞。他の著書に『去年の冬、きみと別れ』『教団X』などがある。

「2022年 『逃亡者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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