去年の冬、きみと別れ

著者 :
  • 幻冬舎
3.09
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感想 : 467
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344024571

感想・レビュー・書評

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  • 「私の消滅」「教団X」「あながた消えた夜に」と
    中村文則氏の作品を続けて読んできた後で
    本書を読むと、手応えの無さを思い知る。

    狂気と泥濘、逸脱、絶望、弾かれる…といった
    キーワードは同じであるが、
    本作はまだまだ軽やかなのだろう。
    そこが手応えの無さかもしれない。


    再読はしないであろう一作

  • 4

  • 途中途中よく分からなくなって何回も読み返しました。私の理解力の乏しさ…
    だけど面白かったです。

  • 続きが気になって読みやすいので一気読み
    きみは誰だ?のところはどきっとしたけど他は特に。
    読み終わってなるほどとは思ったけど好みではないかな

  • 他の方も言われているように、映画を見てから本を

    読んだら うーーん。。となってしまった

  • 映画の後、原作を読んでみる。P200弱であっさり読めた。

    ネタバレ↓
    構造が分かりにくく、映画はかなり上手に作ってるなあという印象。だいぶ改変してるけど、ミステリーとしてはこちらの方がいい。
    原作は凝っていて面白いけど、だいぶ精神的におかしな人たちが多く、意図的に分かりにくくしてるので読むのに疲れた。
    こちらは叙述トリックにお姉さんが入れ替わっているというやり方をしているんですね。
    あと、最後のイニシャル…えっ、誰?となってしまった。説明受けないとわからないのは私の理解力のなさです。

    映画のほうが面白いという珍しい作品。

  • 読み終わってからまだ胸がドキドキしている!
    ぐいぐいと引き寄せられる引力に逆らわず
    流されるままに読んでいくと次第に
    境界線が薄れていくのを感じる
    人が思うほどに…
    正常と異常 正気と狂気のあいだは
    遠いようで遠くないのかもしれない

    うかうかと魅惑的な狂気に溺れていると
    足元をすくわれる…そんな印象を与える
    欲望から狂気へ
    そして そこから生み出される新しい何か…
    足を踏み込んではいけない世界だけど
    でももっと見たい!
    中村さんの世界にもっと触れたい!
    そう思うのはすでにその世界に染まっているからなのか…
    中村さんが仕掛けた罠に まんまとハマってしまう快感に魅せられているからなのか…

    「去年の冬、きみと別れ・・・」
    このタイトルのあとに続く言葉が強烈だった!!
    最後まで怒涛の展開 そして
    予想しなかった結末が待っていた…

    はぁ…中村さんは天才だ!
    いや、天才と狂気は紙一重なのかもしれない
    どこか人の本質を暴こうとしているようにも感じる
    一筋縄ではいかない作家さん…
    手のひらで転がされている快感にしばらくは身悶えそうだ

  • ものすごく三点リーダが多い小説……

  • 普通じゃない人達がいっぱい出てくる…

    他人の願望が自分の願望になっちゃう人
    心配性すぎてストーカーしちゃう人
    人そっくりの人形を作り魂を宿す力を持つ人
    etc.

    状況が重なれば誰しも精神がまいっちゃう可能性はあるのだろうか…
    こわい…

    主人公が不憫でなりません

  • 中村さんの作品は、一気読みすることが多いですが、自然に行飛ばしとかせず読めます。無駄なものが無いのだと思います。

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著者プロフィール

一九七七年愛知県生まれ。福島大学卒。二〇〇二年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。〇四年『遮光』で野間文芸新人賞、〇五年『土の中の子供』で芥川賞、一〇年『掏ス摸リ』で大江健三郎賞受賞など。作品は各国で翻訳され、一四年に米文学賞デイビッド・グディス賞を受賞。他の著書に『去年の冬、きみと別れ』『教団X』などがある。

「2022年 『逃亡者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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