もしも俺たちが天使なら

著者 :
  • 幻冬舎
3.46
  • (7)
  • (25)
  • (35)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 187
感想 : 31
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344025868

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 伊岡さん初読み。
    ネット読書仲間さまの感想がきっかけで読んでみたのだけど、軽快で面白かった。

    詐欺師の谷川・ヒモ(?)の松岡・元刑事の染井の三人がちょっとした縁である事件に関わり……気付けば思ったより巨大な組織が相手で、あらピンチ!なお話(←違)。
    実生活ではいわゆる「人たらし」タイプが苦手なのに、お話の世界では谷川さんのようなキャラが大好きなのが自分でも不思議。

    ひとつだけ難を言えば。
    絵にかいたような関西ヤクザが出てくるのだけど、その関西弁が……ヘン。
    無理に関西弁使わなくてもいいのにー。

    映像化にも良さそうで、脳内キャスティングを何パターンか考えつつ楽しく読了。
    シリーズ化するといいなぁ。
    若くて青い谷川と師匠のスピンオフなんかも読んでみたい。


    タイトルのせいで読んでいる間中、頭の中でSHOGUNの♪男達のメロディーが流れまくり。
    どちらかというと、映画「俺たちは天使じゃない」を意識したタイトルかしらと思うのだけど思いだすと止まらない(^^;)
    はーしりーだしたらー なにかこたえが でるだーろぉなんてー♪

  • いつもの刑事物ではなくて、詐欺師のお話だったが、面白かった。
    読んでいて、天使っぼい雰囲氣はなかったので、題名と内容が合わない気もした。
    詐欺師ってすごい。絶対騙されちゃうなって思った。
    でも、ぶどう農園は欲しく無いな。
    手入れが大変そう。

  • ぶどう園乗っ取りの理由が、住みたかったからというのは
    ちょっと拍子抜け。

  • 元刑事と詐欺師と半グレ、あまりドキドキハラハラすることなく淡々と進む
    ドロドロしてないので気持ちよく読める

  • 一気読みした一冊。ラストの涼一のキレ具合が最高にかっこいいと感じました。捷の20代の喧嘩早い若々しいところや染井の40代の冷静でかつ熱いところ、そして涼一の飄々としていながらクールに考えを実行していくところと3者共に味があって、個性が引き立っていた気がします。

    途中涼一が事件から意志を変えるシーンや捷が意識を変えて生活スタイルを変えるシーンは印象に残りました。映像化しても楽しめそうと感じた作品でした。

  • 軽くて読みやすい娯楽小説。
    コミカルな部分もあって面白かった。
    シリーズ化してくれないかなあ?

  • おもしろかった。
    絶対天使じゃないやつら、でてくるよなあっと
    思って、でも、天使のはみ出しものってゆー
    詐欺師のおとぎ話は好きだった。いいじゃん。

    それほど大物っぽくなかった谷川が
    だんだん話が進むにつれて、結構なやり手だと分かっていくとこがへえそーなんだあっという驚きがある。
    終わってみると、
    結局彼の掌の上でみんなが踊っていたような気も・・・。
    青木の正体が、愛人兼右腕ってのもびっくり、
    悪者にしてもただ使われてるだけなのかと・・・・。
    ああ、詐欺師はやっぱこわいねー。
    そーゆー人間には一生出会わないで生きていきたいもんだ。

    なんだかんだいっていい奴っぽい松岡。
    案外ぶどう園継いだりして・・・。案外似合ってるような気も。
    んでもって、「俺も昔は無茶やったもんだ。」と
    日焼けした顔で息子に笑ってそう。

  •  コンゲームですね。とっても軽いノリです。キャラクターもいいし、展開も早い。ちょっと軽すぎますかね。
     でも、面白いです。

  • いいんだけど、ほんのもうちょっとだけ熟成させた方が良かったんじゃないかな?
    「もしも俺たちが天使なら」と言うには、ちょっと物足りないような…

  • 面白い 詐欺師のありがちな話

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

伊岡瞬の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×