山女日記

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 3132
感想 : 446
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344026018

感想・レビュー・書評

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  • 山ガールたちの短編小説。他の話に出ていた人が登場したりと、話が少し交差する感じで面白かった。
    登山を通じて自分を見つめ直したり、気持ちを切り替えたり。確かに登山はそういったきっかけになるんだろうなと興味を持った。でも厳しさも伝えてくるからやっぱり私には無理だなと思ったり。
    それぞれのストーリーの主人公はどこか卑屈で悩みを持ってて、面白いし読みやすいけど、山が全然わからない私は途中で飽き気味になってしまった。

  • ふと 周りを見渡したときいろんな思いを持ってみんな生きているんだなーと。

  • それぞれの生き方を引き込まれるように読みました。所々でリンクしてるのがちょっと楽しかった。最後はちょっと泣けました。子供の決めたことを諦めさせるような親にはならないようにありたいけど実際にできるかなとも思います。随分前の富士登山を思い出し、登山やトレッキングいいなと。体力的に厳しいですが。

  • ワンゲルに居た頃の女子は、今どうしているのかと思う。山と無関係に、家庭生活を営んでいる場合が多かろう。何せ一人で登る女子は、あまり見かけないから。いや、最近多いか…。

  • 2022年10月23日
    内面を描く筆致はさすが。
    山ガールのデビューも、10数年ぶりに山に戻ってくることもありありと目に浮かぶ。
    山に登って美しい景色も一緒に観ている気分。
    山でのいろいろな気づき、連帯感の芽生え。
    登ってみたくなる。私は断然トレッキングコースを選択するが。
    湊さんの作品は意地悪だから好きじゃないと言う人がいて、半ば賛成していたが、この作品は温かい。山の雄大さや包容力をすごく実感できた。

  • 告白の湊かなえだと思って読むと随分と穏やかなお話に思える
    ただの短編集にせず緩やかにお話が繋がっているので一冊にまとまっている意味を感じる
    自分も登山をしたくなる、と感想を書く人が多いだろうな

  • 山に登りたくなる!

  • 山登りには興味が無いわたしにも十分楽しめる1冊。さすがよね。山登りができそうな気にもなってくるし。しないけど。

  • ここに出てくる山の一つが見える町に住んでいるので、なんだかすぐそこで登場人物が登って行っているような不思議な感覚になりました。
    連作小説なので、何度も前に戻って人間関係を確認しながら読みました。
    一人で山に登りたい人の気持ちが分かりすぎました。

  • ポエム的に楽しみました。時々記される山登りあるある、私だけが感じていると思っていたものが共通認識だったりして、ちょっと嬉しかったりもしました。人間って強いようで弱い、大らかのようであざとい、だからこそ山の持っている寛容さや完璧さにお近づきになりたいのかも?本書は哲学的ではありませんが、弱いが故に織りなす人間模様です。でもそれに没頭してしまうのは、やっぱり自分もそんなに強くないからかもしれません。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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