世界が日本経済をうらやむ日

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027169

作品紹介・あらすじ

日本の「現状」と「これから」がこの一冊ですべてわかる!金融緩和はなぜ効くのか?今後の株価は?円安は続く?

感想・レビュー・書評

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  • 読了。経済学の論争の歴史は「金融緩和が効くかどうか」に集約される。あとがきにも有るけど、この本は社会人のための「マクロ経済学再入門書」と間違いない。アベノミクスの思考整理にもなる。金融の分野で働くこれからの人には必読と思われます。オススメの一冊。

  • 財政政策よりも金融政策の方が有効である事が判りやすく理解できる。また、マクロ経済学、ミクロ経済学も理解が進む。大学の経済学部を思い出す。読むのに時間がかかるのはやむを得ないか。

  • アベノミクスの早くからの提唱者の浜田教授が、金融緩和の意義、効果を説き起こす。経済学の基礎を分かり易く解説、もろもろが「スッキリ」する書。題名通りの日が到来する日を強く希求する。

  • アベノミクスは成功だったのか。

    最後の章の以下の4つが今後重要なのは、2019年になった今でも変わらないように思う。

    「規制緩和」「女性の社会進出」「TPPの推進」「大幅な法人税減税の実施」

    でも、その流れにはなりつつも、スピードが遅いかも、というのがあるよなぁ。世界が日本経済をうらやむ日は遠のいているような感覚。

  • 社会人のマクロ経済学再入門ともいえる金融緩和をはじめとするアベノミクスの啓蒙書です。非常に分かり易く、アベノミクスの効果と仕組みを説明してくれています。一般人をはじめとしていろいろな方に読んで、アベノミクスに対する理解を深めてほしいと感じた一冊です。

  • 2015/06/16:読了
     勉強になったこと。
     年金の株式保有割合が低いため、株価があがると、割合を減らすために売らなければならない。
     ただ、値下がりの時に、株の保有割合が多いと、年金原資を減らしてしまう。
     後者の問題をクリアできれば、株式保有割合をあげるのもメリットはある。それが出来ないと、食い荒らされるだけになる。

  • アベノミクスがなぜうまくいっているのかを解説している。特に金融緩和の効果について説明している。
    金融緩和は日銀が国債を買い取り、銀行のキャッシュを増やすもの。キャッシュとして持っておくのがもったいないと感じる銀行は資金の活用をはかる。
    デフレの小体を少子高齢化とするのを真っ向から否定している。
    デフレが景気が悪い原因。インフレ目標をもって、これから景気が上昇するという期待を持たせることで、景気が回復する。
    貯金をしておかなくても大丈夫という不安を取り除く必要がある。

  • 『アベノミクス』の生みの親と言われているイエール大学名誉教授浜田宏一氏による現時点では成功?と言われている金融緩和による経済対策の解説。
    教育学部出身の私レベルにでも非常に分かり易い内容でして、まあ、この教授も色々叩かれているみたいですが、通貨安(円安)の必要性は理解できますし(実際に円高による名目GDPが減少してる事実)、失業率の低下等、その他色々と数字が良くなっている訳で・・・・それなりに評価していいのではないかと思いますが。
    ただ輸出で儲けている企業はGDPの14%と言われている中で本当に円安でいいのかと思っておりましたが、あらら、現実の株高。本当にありがとうございます。飲み代は確保できました。
    一部の大手企業の為のアベノミクスと言われている中、まあ、ある経済対策によって日本人全員の懐が一気に潤うって事はあり得ないわけで、まず大企業から儲かって長いタイムラグあって我々庶民に行き渡るってのが普通だと思うのですが、それを認めない社会主義者風の輩もいるのも事実でして、なら、そもそも大手企業が儲からなかったらその裾野で展開してる俺らはもっと死ぬぞって、分かってんのかよおい、と優しくお伝えしたい本日の株式市場を売り攻撃で昨日の損失を取り戻した私です。嫁にバレずに済みました。
    真面目な話、財政政策ではなく金融緩和による初めての成功例がリーマンショック後のアメリカでありまして、この事実をしっかり受け止め、このままいい感じで株高が続く事を高い所からではございますが御礼も込めて厚くお祈り申し上げます。

  • なぜ株価はこれほど上がったのか?  景気回復は本当に続くのか? イェール大学名誉教授兼内閣官房参与である著者が、「経済の真実」について、わかりやすく伝授する。

    第1章 アベノミクスはなぜうまくいったのか
    第2章 日本の不況の原因は円高だった
    第3章 デフレが日本を滅ぼす
    第4章 なぜ日本の財政赤字はここまで膨らんだのか
    第5章 なぜこれほど金融緩和が効くのか
    第6章 「貨幣が経済に効くか否か」には250年の歴史がある
    第7章 「株と為替で確実に稼ぐ」ことは可能なのか―安達誠司・浜田宏一による対談
    終章 世界が日本経済をうらやむ日

  • 非常に分かりやすいし、データのまとめた方、そのデータを使った主張とも納得がいく。大学の教授の本だから当たり前か。。。しかしながら、同じデータを他の本では違う取り方をしており、主張をどこまで信じて良いかはわからない。多分、2年後くらいにアベノミクスの結果がわかった時にこの本の評価も決まるのだろう。

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著者プロフィール

浜田宏一(はまだ・こういち)
1936年、東京都に生まれる。第2次~第4次安倍内閣(2012~2020年)官房参与。イェール大学名誉教授。東京大学名誉教授。国際金融論に対するゲーム理論の応用で国際的な注目を浴びる。日本のバブル崩壊後の経済停滞については金融政策の失敗がその大きな要因と主張、日本銀行の金融政策を批判する。
1958年、東京大学法学部卒。1957年、司法試験合格。1960年、同大経済学部卒。1965年、イェール大学にて経済学博士号取得。
1969年、東京大学経済学部助教授。1981年、同学経済学部教授。1986年、イェール大学経済学科教授。2001年から2003年まで、内閣府経済社会総合研究所所長を務める。法と経済学会の初代会長。著書に20万部のベストセラー『アメリカは日本経済の復活を知っている』(講談社)、『経済成長と国際資本移動――資本自由化の経済学』(東洋経済新報社)、『国際金融の政治経済学』(創文社)など。世界の有識者による論考・分析を配信する国際的NPO「プロジェクト・シンジケート」定期寄稿者。


「2021年 『21世紀の経済政策』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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