ビューティーキャンプ

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 499
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028937

感想・レビュー・書評

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  • ミスユニバース日本代表のコンテストに出るファイナリストの12名。その12名がコンテストの権力者であるエルザの元で2週間の「ビューティーキャンプ」で美の特訓を受ける。エルザの悩みは日本と世界の美の間にある感覚の壁。コンテストの裏事情は見えてきたのだが、12名のファイナリストの間で起こる摩擦の事などに触れてはいないので、意外とあっさりと読めてしまった。エルザは言う「あなたたちは美を競うんじゃないの、魅力を競うのよ」と。美と魅力の差が最後の結末だったのだろうか。エルザのしてやったりという顔が見えるようだった。

  • 林真理子さんらしい文章で読みやすかったです。

    メディアでいろいろ取り上げられるから、ミスに選ばれる過酷さは大変なものであるだろうし、美しいだけじゃなくトータル的に素晴らしい人間にならないといけないから、本当に努力のたまものだと思う。
    だけどやっぱり生身の人間だから、それぞれがいろんな環境におかれ、なかなか完璧にはいかない。

    最後の最後は、あえてエルザはそうしたんだろうって思いたい。

  • どこかで見たような、読んだような記憶が・・・。
    あっという間に読めた。

  • ミス・ユニバース日本代表ファイナリスト
    12人が2週間の合宿を経て
    最終審査に臨むストーリー。
    ほぉー裏側はこんな世界なのかぁと
    興味深かったけれど 林さんの真骨頂である
    女性の内面のドロドロした
    心理描写や葛藤、駆け引きが
    深く描かれていなかったので
    ちょっと物足りなかったです。

  • +++
    苛酷で熾烈。嫉妬に悶え、男に騙され、女に裏切られ。ここは、美を磨くだけじゃない、人生を変える場所よ。並河由希の転職先はミス・ユニバース日本事務局。ボスは、NYの本部から送り込まれたエルザ・コーエン。ブロンドに10センチヒール、愛車ジャガーで都内を飛び回り、美の伝道師としてメディアでひっぱりだこの美のカリスマだ。彼女の元に選りすぐりの美女12名が集結し、いよいよキャンプ開始。たった一人が選ばれるまで、運命の2週間。小説ミス・ユニバース。
    +++

    読む前に抱いていた期待の方向が間違っていたのかもしれないが、肩透かし感があったことは否めない。もっとドロドロした精神的心理的な闘いが描かれているのかと思ったのだが、ファイナリストたちの内面にはさほど踏み込んでいるとは言えず、由希の目を通したさらっとしたレポートといった印象である。もっと個性と個性のぶつかり合いが見たかった気がする一冊である。

  • ミス・ユニバース日本代表候補がビューティーキャンプなる合宿で美を競い合います。
    女が集まるわけだから否が応でも泥々な場面があるかと思えばそうでもなく。
    多少ピリピリカリカリした、ってくらい。

    それでもやはり女。
    美へのやる気の燃やし方はすごいな、と思いました。

    ミス・ユニバースの動画を見ましたが日本との美の違いに驚きました。
    そこそこの美女じゃなく飛び抜けてる人ばかり。
    外国人受けはいいというのは納得するけれど私は日本の基準よりもすごく憧れます。

    ただ後半になると蛇足感あったかな。
    でもすごく美へのやる気がでました。

  • 興味津々で読ませていただきました。美への執念が素晴らしい。面白かったです。

  • これは正統派のサスペンスだ。最後までどんでん返しの連続で、全く先が読めなかった。しかし舞台裏を知ってしまうと俄然ミスコンに興味を持ってしまった。確かにテレビ局が地方予選などを特集したときにクローズアップされている女性が無冠で終わることが多々あった。そして「え、この人が優勝?」って納得いかないことがほとんど。テレビでは顔しか映らないので、全体のバランスやオーラなどが伝わりにくい。もしコンテストがテレビで放送されることがあれば、じっくりと鑑賞させていただきたい。

  • ミスユニバースの選考会にまつわる話。
    イネスをモデルにしたのか?
    あっという間に読んでしまった。

  • どんなことでも極めようとおもったら大変な努力が必要なのね。
    美しさを保つ、磨くも大変なことみたい。
    あぁ、平凡で良かった。
    変なことに気を遣うこともなくのびのび生活できるもの。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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