- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344029989
感想・レビュー・書評
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あの敗戦すらも代表作といえる最強の生き方だと思う。
自分の仕事は関わる人々に感動を与えられているか自問するようになった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読。何度読んでも「気付き」のあるビジネス書!?
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PRIDE時代から知っていた選手の本。雑誌などの媒体で、独創的な哲学を持っていて興味がありました。本を読んで改めて、トップであり続けた理由が垣間見れた気がします。実際にお会いしてサインを頂いたのは、とてもいい思い出。
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芸術家のストイシズム。優秀なビジネスマンの合理性。岡本太郎の『自分の中に毒を持て』に似た感触。非常に共感した。
この本を読むまで格闘家の青木選手のことは知らなかったのだけれど、読んでみてこんな人がいたのかと驚いた。青木選手は驚くほどストイックである。まるで芸術家のようだ。すべては格闘技で勝つために捧げられている。また練習からファイトマネーの交渉まですべてが自らの合理的な判断の下に行われており、優秀なビジネスマンのようでもある。
各々のテーマが4ページにまとめられている。各々の1ページ目に大きな文字でテーマが見出しとして短い文章で印刷されており、それについて後の3ページで青木選手がなぜそのように考えるのかという理由がまとめられている。例えば『誰も進まない道を行く』というテーマでは「逆張り」の発想のメリットについて語り、最後に次のように締めている。「周りが行く方にはもう美しい果実は残っていない。誰もが見ていない裏山にこそ、人知れず足を踏み入れるべきだ」。投資の世界にいる自分も大いに共感するところである。このテーマ以外でも、すべてのテーマにおいて共感した。ここまで共感したのは岡本太郎の『自分の中に毒を持て』以来二冊目だ。最後に本書全体を貫く青木選手の考えを引用しよう。
「幸せに生きることは難しいことではない。
空気なんか読まずに、自分で人生を選べばいいだけだ」 -
すごい自分の考えに近くてびっくりした。
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孤高の格闘家はいかにして「空気を読まない」で生き抜いてきたか
幸せな人生を生きるために友達はいらない
自分の考え方が汚されるから、人と食事には行かない
感覚の違う人はさっさと「縁切り」する
自分に値札をつける
誰も進まない道を行く
──目次より
キレイごとぬきの生き方をしたたかと読むか傲慢と読むか
赤裸々につづられた“青木真也”と対峙せよ -
長年総合格闘技を観戦してきて一番悔しかった試合が青木真也VSギルバート・メレンデス である。(ちなみに2位は桜庭和志VSヴァンダレイ・シウバ)。
忘れもしない2010年4月17日StrikeforceNashvilleでの第9試合。ここで青木真也の敗北と同時に日本のMMAの終焉を迎えました。
当時、回線状態のまだ整っていないニコ生で生放送してくれたので時間を合わせ何度もリロードし観戦していたのだが、青木の負けと同時に目の前が真っ暗になったのを覚えている。
僕は桜庭和志選手が好きなので桜庭が負けるとものすごく悔しい。だが、この時の青木真也戦はそれとはレベルが違う。
日本の格闘技が終わったのだから。
当時、DREAMの大黒柱として活躍していた青木真也。
日本の格闘技が傾きかけている中、DREAMと戦極が夢の共同大会を開き、腕を折り中指を立てる青木真也に賛否はあるが廣田VS青木戦はものすごく盛り上がった。青木真也の刺すか刺されるかのせめぎ合いとDREAM笹原さんに対する愛を感じた。
その時は世界最強であるはずの日本人ファイターが尽くアメリカ人ファイターに負けてしまう時代。
MMAはファイターもお客さんも日本人最強!PRIDEの時はたしかにそうだった。だが、PRIDEフジテレビショック、UFCへの事実上の買収。DREAM終焉の危機。
日本からMMAを観戦することができなくなるのだは?という不安。
そんな中の青木真也の敗戦はそのBEFOREとAFTERで日本のMMA図式はなにかが変わった。
そして青木真也の所属するONEFC。
世界ライト級タイトルマッチとして安藤晃司VS青木真也 がシンガポールで行われた。
日本人同士のタイトルマッチをシンガポールで。
日本人のファンからしてみたらこれ以上の寂しいことは無い…。
と、本書とは全く関係ない話になってしまったわけだが、本自体は凄く読みやすいしめちゃめちゃおもしろかった。
ただ、先に語ったメレンデス戦敗北については青木の中ではファイター人生を狂わせる程のものだったのに関わらず、これらのことについては全く本書には記載されていない。
今もファイターである以上、この一戦については清算できないからなののかもしれない。
NewsPicksの青木真也のコラムも読み、本書も読んでみたが、早稲田大学出身ということもあり、青木真也はものすごく賢い。
本書はビジネス書として読んでも得るものがたくさんある。
特に僕もフリーランスという立場上、値切り交渉は受けない。セルフブランディングで自分の価値を高める。など、純粋に同感することも多かった。
前半は主にプロフェッショナルとしての青木の拘りが感じられた。ストイック過ぎる考えが面白いし参考にもなる。
・友達はいらない、人と群れない、孤独であれ
・自分の考え方が汚されるから人と食事には行かない
・借りをつくらない
この前半ではこうであるべき!な考えで、少々強がってるようにも感じた。
後半に垣間見れる、青木の弱いところや本心についてが、他の格闘技雑誌のインタビューにはない一面に思えた。
僕は本書をビジネス系の本とは全く思わず読み、格闘家青木真也を知るための本として読み切った。
何百回も「UFCに参戦しないのか?」と聞かれることがあってうんざりしているようだった。
提示額がUFCよりもONEFCの方が2-3倍高かったからONEFCを選択した
実力主義すぎるUFCに参戦することのリスク。
どちらも本心だと思う。
ただ、青木真也は賢すぎるからなのか、現在の自分の実力を相対的に見ることもできるので、UFCに上がらないという選択もしているはず。
日本で連勝して「誰にも負ける気がしない!」というノリでUFCへ行って3連敗リリースされる選手も多いが青木は違う。自己評価も冷静に分析しているはず。
少なくとも2008-2009年のJZカルバン、アルバレスに勝利をしている時期は世界でもTOP3の選手に入っていたと思う。だが、それから世界のMMAのレベルが一気に上がり、現在は残念ながらTOP10にも入らない状態だろう。
最近試合してきた相手を見ても
VS安藤晃司 の試合内容を見ても今現在は残念ながらUFCで活躍するのは厳しいと思った。
このままONEFCで年に2回ペースで試合を続けて行っても良いしリスクは少ないかもしれない。
ただ、青木真也もすでに33歳。
MMAファイター寿命としてはもうそれほど長くは無い。
あとあと後悔しないように進むべき道を歩んで欲しい。
青木自身も語っていたが、キャリアを積み重ねていると試合後のぶっ飛ぶほどの高揚感が次第に少しずつ薄れていっていると。。
その高揚感が無くなったときが引退かな。と。
キャリアに関係なくその高揚感を上げられる場所がどこなのか自分でもわかっていると思う。
賢くなった青木真也、バカになれ!バカサバイバー! -
ストイックな格闘家。
高い目標を達成するには捨てるもの多く、
常に誰よりも努力をしないといけない。
参考になる考え方が何個かあり、勉強になりました。